【自己紹介】ていきゅうれいといいます
遅ればせながら自己紹介をいたします。本名は別にありますが、今は明かしたくありません。というのも、この世界の有様に深い疑義が御座いますれば。何卒お許しください。
しかし、そのうち、姿形は世に顕れると思います。とは言い条、別名だと思いますが。本名はけして自身では明かしません。呪われる可能性があるからです。自身は別に呪われてもいいのですが、いちおう、かぞくもおりますので。墓もあり、祖父母は死に絶えましたが、父母はおり、伯父伯母、叔父叔母もおります。妻子あり、従兄、従姉もおります。年長者がみなあの世にいけば、死人に口なし、やりたい放題ですが、中々、いまのところはそういうわけにはまいりません。
私は沖縄という島に生まれ、暮らしていますが、この島は現在、日本という国に属しています。
というのが、私の生活している国のルールなのであるが、私の住む、このちっぽけの島は、流行から遅れているようなところがあり、あんまり、上記のルールを守らないようなところがある。
私は、長男(一族ゆいいつの男)で、私の父も長男(一族ゆいつの男)なので、兎に角、めちゃくちゃむちゃくちゃに甘やかされて育った。 いまでも異様なほどに甘やかされる。両親は金もくれるし、車もくれる。私は自分で車を買ったことがないし、新車に乗ったこともない。 ちなみに私は現在48歳である。
年が明くれば、夏目漱石の死んだ年に並ぶし、殊能将之の享年にも並ぶ。
親ガチャのみならず、先祖ガチャにさえ成功し、性交もして、自分の子も作った。のみならず、ねこも居り、45年ローンで3エルディケーを買い、ここに住み、日々平安貴族のように暮らしている。
まさに令和の華族。
また、自慢がつづくが、生来才能にめぐまれ容姿端麗。ことばを発すればこれ全て柳風、降雨、雷、春風のごとくして、飛ぶ鳥も肩におりて耳もとで三十一(みそひと)文字を囁くという、そんな誰もがうらやむ生活をしているのが、この、私なのである。
しかし、それでもときに「わたしは不幸だ」と思うことがある。
摩訶不思議。我ながら、意味不明。贅沢は敵だ、思う。
しかし、思うのはおもうので、いかんともしがたい。
永遠(とわ)も半ばを過ぎた。
私は年来の疑問をできるだけ解こうと思う。好奇心のなせる業であるが、同時に、もう先もながくないので、バトン・タッチもしたいと思うのである。
私はわたしの世代の、バトンを形づくらないといけないと、焦っている。焦ってはいるが、急いでもどうしようもないとは思う。私がやらなくとも、誰かがやるだろう。そう思うことにしている。
そう思いながら、私はわたくしなりに、ことばをのこそうとそう思うのである。わたくしの名に置いてではなく、できるだけ素材を生かした、ことばそのままを繋げようとするのである。
無理な相談ではあるのだが(笑)