【九月です】朝ドラ『オードリー』『ちゅらさん』『虎に翼』
さて、九月です。もう中旬ですね。朝ドラもいよいよ終盤です。
個人的には『オードリー』が頭ひとつふたつ抜けておもしろい。というのは八月と変わらない印象です。前回「本も演技も演出も非常によくできている」と思いましたが、そのままです。本当によくできている。劇中劇というのが個人的に好きなのですが、この本を書いている方(女性)は、現在放映中の紫式部の大河の脚本も書かれているようです。史実と『源氏物語』(劇中劇)を織り交ぜたストーリーなのだと思います(見ていないのでわかりません)。「家族」「恋愛」「人それぞれの思惑」「創作」「ジェンダー」に集約される柱がしっかりとしています。目が離せません。
次点は『虎に翼』。最新作で現代的な演出です。「家族」「恋愛」「人それぞれの思惑」「ジェンダー」「法律」「差別」「戦争」「公害」「時代」などなど、モチーフは多岐に渡ります。風呂敷が大きく、遠大です。こころざしは感じ(漢字)ます。これからに期待します。
『ちゅらさん』はのんびり見られます。テーマは「家族」「恋愛」「戦争」かな。家事とかしながら。エーリーが元気な子どもを産んでくれたらいいな、と思いながら見ています。ハッピーエンドでしょう。ハッピーエンドじゃなかったらNHKの契約やめます。
◇その他雑感
『オードリー』『ちゅらさん』は2000年代初期の作品で、一分弱のオープニングがあり、そこから本編がはじまります。朝はこの呼吸がいいですね。朝はいそがしいし。家事とか、「おい、起きろ」とかいろいろあるじゃないですか。こういうマルチタスクにおける鑑賞においては、決まったルーティンがある方が付き合いやすいです。
『虎に翼』のオープニングは日によって違います。制作者側が演出的に差し込むので、見ている方はずっとみていないといけない。オープニングが始まったら、やれ顔でも洗うかね、とか、卵でも焼こうかねとか、洗濯機のスイッチ入れましょうとなる。ぶっちゃけウザいです。そちらの都合に付き合わせないでください、と思います。日によって違うようにしないと、うまく作れないのかな、などと意地悪なきもちにもなります。
型というのは大事だと思いますよ。民放じゃないんだから、20余年前と同じようにしてそれでも結果が出ないなら、作り方が悪いと思います。
まあ、そんな感じです。