今年(2024年)の本土復帰記念日(5月15日)に思ったこと
沖縄本土復帰記念日、「イェーイ!」
「物呉ゆすど我御主(むぬくゆすどぅわーうすう)」ということばが沖縄にはあります。語訳すれば「ものをくれる人が私の主人」、「助けてくれる人が私の主人」、「いつも傍に寄り添ってくれる人が私の主人」というところでしょうか。琉球王、第一尚氏がクーデターで王位から追放された際の、きっかけとなった言葉だそうです。先年お亡くなりになった大城立裕(作家)はこの言葉は「民主革命の謳歌」だと言っていたそうです(2020年6月14日沖縄タイムスの記事より)。
1870年代より現在にいたるまで、沖縄の主人は、日本です。個人的には日本という国は親戚だと思っているし、尊敬しています(本当に)。しかし、このところ、どうもあやしい。「物呉ゆす」主人、あるいは同胞、あるいは友人とは思えない動向が見受けられるようです、この日本という国は。
一応、断っておきますが、わたしたち沖縄人にとって、主人は一定していません。万世一系ではありません。「物呉ゆすど」と云う条件が付いています。そういう意味ではわたしたちは忠臣ではないし、忠心に欠けた土民であるのかもしれません。
しかし私たちが「忠」であるのは、あくまでこの小さな島、小さな土地。現在、東洋の、安全を保障しているこの島なのです。極論みたようですが、「我御主」は、誰でもよい。日本でもいいし、米国の五十一番目の州になってもよい。あるいは、別の大国でもよいでしょう。わたしたちは、先祖代々、外交手腕に長けています。自慢ではなく、そうしなければ生きていけなかったからです。
わたしたちは「物呉ゆす」人を見る目にも長けています。「我御主」についても常に目配りをしています。さて、2024年、月日はこれからも、営々と続いていきます。わたしたちは、誰に付くべきか。真剣に考えています。だって自分の、自分の子どもたちの生、命にかんすることですから。
さては、さては。。。
記念する日において、一言申し述べておきます。