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【連載小説 短篇予定】美の骨頂㉗Deep State is exist in our Memory or D.N.A

2017年4月に米国人を対象に行われた世論調査によると、「政府を密かに操ろうとしている軍・情報機関・政府関係者」と定義される「ディープステート」について、約半数(48%)が存在すると考えており、全体の約3分の1(35%)は陰謀論であると考え、残り(17%)は特に意見を持っていなかった。「ディープステート」が存在すると考えている人のうち、半数以上(58%)が「大きな問題である」と回答した[12][56]

ディープステート Wikipedia

 床から二十センチ浮く能力があったとする。それだけの能力。一見すると、どうでもいいチカラである。

 しかし、見方をかえるといろいろなことに応用が利くかもしれない。たとえば、三階から飛び降りて、着地の瞬間にこの能力を発揮すれば衝撃をゼロにできるのかもしれない。これが可能だとすれば、三百階から飛び降りた場合にも有効である可能性がある。

 また、荷運びにも使える可能性がある。荷物をもって、この能力を使えばどんなに重い荷物も重力から解放せらるるかのう性がある。

 いわゆる反重力。

 どんなに短距離であろうと、二十センチであろうと、重力の軛から放たれるのであればその、浮遊状態と惑星の核とのあいだにどのような状態が起きているのか。これは誰もが知りたい未知の原理であろう。

CIA調査員F.Gによる報告書

 うちらの常識ではニュートン以降、物体は地表にはりついています。引っ張られています。

 しかし、今、この、ジャッキーは一瞬ではありますが、この原理に反して、浮いていました。

「おとう」

 とうちは言いました。

「ジャッキーが浮いてた」と。

「そりゃあそうだろう」とおとう。「ねこというのは水といっしょ。どのような隙間であろうと入り込むし出てゆく。小石を池に投げたら水滴が浮く。これといっしょ」

 成程。

 おとうは競馬中継を見ていました。馬が走っています。サラブレッドは地を蹴り、前へ前へ、浮遊と駆け足を繰り返しています。

 ニュートンが観察したのは林檎です。いわゆる実。

 でも、そうではない生命体もこの地球上にはあふれています。それらと引力の関係性とは?

 また、魂のモンダイや記憶、伝達、情報、伝説、説話というのもあります。あるいは意志、目的や目標。螺旋形の進路。

 これらもまた地表に張り付いたままでいるのでしょうかいつまでも。

 特に重要なのは「記憶」と「情報」です。

 これらはすでにもう重力から解放せられ、宇宙空間に放出されている。そうではないと話がおかしくなる。

 そして、これらを理解しようとする別の集団は必ずある。反重力の意志と、それを完璧に理解している存在。

 はて。それが猫なのでしょうか。


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