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【掌編400文字の宇宙】周縁からのまなざし

 岡目八目というのは、ちょっと辞書を引くのも面倒なので記憶で書くと、当事者よりも傍から見ている者の方が先が見えるという意味である。

 おそらくこの先、奴隷は人間ではなく、さらに機械化されてゆく。ほんとうは誰もが人間の方がよいのだが、人権等の意識・観点からそうなる。

 最も負荷のかかる労働は殺人である。よって戦争は機械化される。近代以降、戦争は無差別殺人である。

 そのうち機械も思考や倫理を持つようになる。殲滅戦には適さないようになるが、自我を保つために殺人を行う。この頃になると殺す相手も機械である。

 少年や少女、幼児、赤子を模した機械が作られ、これを躊躇なく殺す訓練が行われる。神話や思想がプログラムされる。この頃人間はすでに絶滅しており、そうなると機械自らが作り出すのかもしれない。

 巨大ロボが作り出されるが、エネルギーコストがかかるので消えてゆく。超小型の、ヴィルスのような機械が最後は繁栄する。

◇参考
 『虐殺器官』(伊藤計劃)
 『砂漠の惑星』(スタニスワフ・レム)

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#周辺からのまなざし
#岡目八目
#機械

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