【読書記録】「ラテン語のしくみ」小倉博行
ラテン語の発音から人称変化、時制変化、格変化、さらには前置詞に至るまで、ラテン語の基礎の基礎を詰め込みつつも、あくまで「紹介」のレベルにとどめている良著。
ウィンストン・チャーチルが文法学校で大苦戦したという故事もあるように、ラテン語の授業は基本的に語形変化の暗唱の超つまらん授業らしいのだが、この本を見る限りはそういう感じは受け取れなかった。まあ、実際に単語を覚えるとなれば話が変わってくるのだろうが。
不規則変化が少ないようなので、文法表などを作ればある程度楽に文章が読めそう。ただ、ローマのモニュメントなどでは平気で綴りを省略するようなので、実用はまた遠い先の話になるのかな。