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読書記録

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L'homme qui ne pense pas n'est qu'un roseau.
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2021年11月の記事一覧

【読書記録】「天平の甍」井上靖

時は聖武天皇の治世、遣唐使として大陸に渡った留学僧が高僧鑑真を日本に招くという大任のため…

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3年前
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【読書記録】「Nのために」湊かなえ

第1章を読んだときは、非常につまらないサスペンスが始まるものだと思っていた。冒頭はいきな…

低音
3年前
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【読書記録】「ミッキーマウスの憂鬱」松岡圭祐

「ディズニーリゾートのバイトはブラックだ」とよく言われるが、それでもなおディズニーの裏方…

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3年前
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【読書記録】「人新世の『資本論』」斎藤幸平

前々から気になっていたのに加え、野崎まど「タイタン」を読んで新しい経済システムについてよ…

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3年前
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【読書記録】「現代経済学の直観的方法」長沼伸一郎

「物理数学の直観的方法」の著者が、経済学を「ちょうどよく」わかりやすく解説する。その直観…

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3年前

【読書記録】「タイタン」野崎まど

予備ノリたくみが絶賛していた小説。 究極的に機械化が進み人類が我々の考える類の仕事をしな…

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3年前
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【読書記録】「ファスト&スロー」ダニエル・カーネマン 村井章子

仕事先のボスに「読め」と言われて読んだ本。人間の絶対的合理性を前提としてきた経済学に、人間は行動が一貫しないという心理学の知見を導入した功績で、著者はノーベル経済学賞を受けている。 2つのシステム本書を通底する最も大きな概念が「人間の思考には2つの様式が存在する」というものである。直感に支えられ、あらゆる問題に瞬時に対応するシステム1と呼ばれるものと、理性に基づき合理的判断を目指すシステム2と呼ばれるものだ。システム1は一般にすばしっこく運用コストも低い(半ば条件反射的であ

【読書記録】「患者の話は医師にどう聞こえるのか」ダニエル・オーフリ 原井宏明・勝…

ここ数十年の間に医療技術が発達しCTやMRIといった物々しい医療機械が平然と使われるようにな…

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3年前