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「お互いに支え合ってる」そんな、強くてやさしい家族のかたち。

こんにちは!ていねい通販の榎本です。普段は新卒採用を担当しており、ライターでもなんでもない私ですが、今回どうしても皆さんにもおすそ分けしたいと思ったことを、この場で綴らせていただきたいと思っています。

内容を簡単にお伝えさせていただくと、前回のくつざわさん親子の記事の番外編です。

※まだご覧になっていない方は、ぜひ!(素敵すぎる、泣いた・・・など、あたたかいお声を多数いただいております!)

前回の記事では、くつざわさんご自身に、お母様である「ざわママ」をインタビューしてもらっています。経営者として、そして母としてカッコイイざわママの魅力がたっぷり詰まっているのですが、取材当日に同席させてもらっていた私の目線で、今回は「くつざわさん親子」、いや「くつざわ家」についてのお話ができればいいなと思っています。

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インタビュー中、まるで漫才コンビのように、テンポ良く繰り広げられる親子の会話。ほんの少しカタコトなざわママの言いたいことを瞬時に汲み取り「つまりこういうことですね。」と間髪入れずフォローするくつざわさんの姿から、今まで築いてこられた信頼関係が垣間見えました。

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ママ「通訳してくれるんです。私が言いたいことをキレイに。」
ざわ「まぁ、20年付き添ってるからさ。」

注釈:ママ=くつざわママ、ざわ=くつざわさん

ーーその20年で、普通の女子大生だった娘さんが急にテレビに出るようになったり・・・母親として、どう感じられましたか?

ママ「テレビに出るなんて、思ってもみなかったです。すごく嬉しかったけど、この子にとってはきっと辛いこともあっただろうに、一言も相談しなくて。今までもずっと人に心配をさせない子だったから、悩みも聞いたことないんです。」

(なんて強いんだ・・・。私なんて親の前でも泣きまくりだったなぁ・・・。)

ママ「そういえば高校生くらいのとき、この子が夜中、急に病院に運ばれることがあって。病院代をね、自分の通帳からお金をおろして支払ったみたいなんです。普通はお母さんに言うだろうし、私が借金してでも支払うのに!ほんと、ビックリしました。」

ざわ「お父さんがいない中、昔から兄に育ててもらう時間が長かったしね。兄はお母さんが一番苦労してきた時期を見てて、そんな兄に育ててもらったから、幼い頃から “親に迷惑かけないように生きないと” って思ってたんでしょうね。そりゃあ悪いこともできないです。笑」

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ーー門限などもあるそうですね!破天荒でニコニコ笑顔が似合うざわママの雰囲気からは、厳しい一面があることは少し意外でした。

ママ「うちの母親の影響が大きいかな。母親が門限に厳しくて。当時は、自分だけ早く帰るのが嫌で嫌で仕方なかったけど、今思えばそれがすごく有難かったなぁと思えるんですよね。この子も、門限をちゃんと守ってくれるし。」

ざわ「お酒飲んで記憶が曖昧なときでも、終電の時間をつぶやいてるらしいです、私。まぁ過度な束縛じゃないし、家が好きだと思える状態にしてくれているからこそ、従ってもいいかなって思うんですよね。怒られたら怖いですもん(笑)」

ママ「私は仕事で家にいないことが多いけど、お兄ちゃんがお父さんみたいに怒るんだよね。“あいつ(妹)が帰ってこない” ってイライラしながら私にメールを送ってくるくらいですから。」

ざわ「お兄ちゃんは自分で “一家の大黒柱” って言ってるよね。私の学校の三者面談とか、お母さんが忙しくて来れないときは、お兄ちゃんがスーツをビシッとキメて “オカンの代わりに行く” って。」

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ーーお子さんたち、良い子すぎませんか(泣)どんな教育をしたらこう育つんだろう・・・?

ママ「私の教育ではなくて、あんたたちがしっかりしてるからだよ。笑」

ざわ「教育というか、子どもへの信頼がでかすぎるんだよね。そういえば、昔からお母さんは、貯金用のお小遣いをくれてたんですよ、毎月。中学生くらいから自分の口座をもたせてくれて、貯金を癖にしてくれたんです。使っちゃったら自分のせいねって、わりと大金もそのまま渡してくれてたし。」

ーーさっき出てきた病院の話も、その貯金から支払ったんですね・・・!

ざわ「親からのお金なので、然るべきときに使うべきじゃないですか。そのための貯金だし。裕福じゃないし苦労もしてるのに、子どもに使うお金だけは絶対ケチらなかった親の姿を見てきたから “これ以上使わせてたまるか” っていう気持ちもありましたね。そういう教育は、親のおかげで身についたのかなって思います。まぁ私たち家族は、お金大好きなんで(笑)」

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ーー当たり前かもしれないですが、こうやって母親の姿を見て、子どもは育っていくものなんですね。

ママ「いやぁ、平等ですよ。この子たちがろくに勉強もせず悪いことばっかりしてたら、私もここまで頑張れてなかったです。実は、お兄ちゃんは私立の良い学校行かせたんだけど、この子のときは借金をたくさん作ってたから、お店の経営と自分たちの生活費のことで、正直大変だったんです。

でもそんなとき、この子は負けず嫌いだから泣きながら勉強してくれたんです。そんな姿を見て “よっしゃ、私も頑張ろう” って思えたんですよね。」 

ーー泣きながら!?くつざわさんはどうしてそこまで頑張れたのですか?

ざわ「ただ単に良い学校に行きたかったってだけなんですけどね。でも、塾にも行かせてくれてたし。塾の金額を見てマジか!ってなったんです。お金の重要さは昔からわかってたんで、そりゃあもう頑張るしかないよなって。」

ママ「人間みんな、お互い様よね。」

ざわ「お互いがお互いを、支え合ってるんだろうね。」

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ーーお二人を見ていると、なんだか理想的な絆を感じます。

ママ「お兄ちゃんにとっても、この子が自慢の妹だし、私にとってもこの子たちが自慢だし。この3人の“家族”という塊が、自慢の関係でいたいよね。」

ざわ「そうだね。家族それぞれが自分の家族を自慢に思えるのって幸せじゃないですか。私たちは、お互いに妬み合うこともありますし。例えば、お兄ちゃんが私に “お前、今月俺より稼ぎやがって!” とか。みんなライバルであり、良き理解者であり、励まし合える仲でもあり。誰かが間違ったことをしようもんなら、誰かが正してあげるし、正しながらお互いを高め合う。ええ家族ですよ、ほんと。笑」

***

親と子の関係性を超え、人と人として対等に支え合っている「くつざわ家」の皆さん。母として、経営者として頑張るざわママの原動力は、きっとこの “家族の絆” にあるんじゃないかな、と感じた私は、このお話を書かずにはいられませんでした。

お二人を取材させていただいたのは、冷たく強い風が吹く2月初旬でしたが、もうすぐあたたかくなる季節。たまにはお休みをとって、くつざわ家みなさんが温泉旅行を楽しむことができますように。


取材 / 戸田良輝
文・撮影 / 榎本妃世里


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