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愛の告解 〔詩〕
私は 土壌になりたいと思った。あらゆる土壌がある中で、この土壌では比較的多くの植物が生きられる。
あなたは、現存するものでは存在しないような、無理のある土壌を必要とする植物である。きっと私でも過不足がある。それでも、大抵の土よりは、あなたを生かすことができると思った。
この不足分を恣意的な栄養で補いたい。その枯れた葉を落として養分にさせて欲しい。
でもこうした思いこそが天敵なのだろう。私はあなたの仮想敵である。自らの傲慢さで、驕った自己満足の愛で、それをそのまま刃にして襲いかかろうとしていることに、私は気づける。
危険に晒す前に、踏みとどまることが出来る。しかし仮に、この足踏みに困り切ってしまい、折り合いをつけようと思ったならば。その時は、持ちうる勇気を代償に、最大の誠意を持ってあなたを傷つけ、私を拒絶してもらうことになるだろう。