chatworkがコミュニケーション改革になった理由とは
chatworkの話を書く前に、電子メールを使い始めた30年前のことからお話します。
今から30年以上前、アメリカから電子メールというものが初めて日本に来たとき、これはすごい!と直感的に思って、すぐに近くの大学に行って、電子メールを使えるようネットワークで繋いでくれと頼んだ。
でも、断られた。そのときは、Junetといって国立大学など限られた大学間だけで使わていたのです。それから数年して民間企業が使えるようになりました。
それで、私は、その当時の会社でメールサーバーを構築して、東京と地方の支社間を電子メールでやり取りするようにしました。でも社内の他の人は、電子メールにまったく無関心でした。「電話とFAXでいいんじゃないの?」と取り合ってくれなかった。「電子メールは暗い!」という評判さえありました。
それから数年経ち、日本では電子メールが当たり前になり、会社でもほとんどの人が電子メールを使うようになりました。IT会社というのもあって、普及は早かったと思います。しかし、社内で普及が進むにつれて、大きな問題が出てきました。
それでは、"メールで喧嘩する"というトラブルがあちこちで勃発するという、予想だにしない事態になったのです。
ここで私は深く反省して、そもそも全部メールに依存するという文化が間違いで、電話、対面での会話を含めて使い分ける必要があると気づいたわけです。ITエンジニアは、もともとコミュニケーションが苦手な人が多いので、必然的にメール一本でとなったのでしょう。世の中を目渡せば、メールの正しい書き方という本が多く出版されるようになりました。
多くの会社がメールは便利だ!と思って、どんどん使い始めたのですが、一日に数百のメールが来る事態になると、埋もれるメールも多くなり、かえってコミュニケーションロスになると気づき始めたのです。IT業界は、ずっと昔から、簡単なツールはありましたが、一般に人が使うようのものではありませんでした。
そして、時代は流れ、Line,chatwork,slack,talknoteのような、誰でも使えるようなチャットツールが出現しました。
その中で、仕事に使えるものとして、chatworkを4年ほど前から使い始めました。このツールの特徴を言えば、以下のようになります。
・ユーザーインタフェースがシンプル。無理に難しくしてないので、ITリテラシーが低い人も使える。
・ストック型 投稿したメッセージが溜まっていくので、 後で振り返れる。
・投稿したメッセージを後で編集できる
・既読はつかない。自主的に読みに行く。返事を急かせない。急ぐなら電話する!
・TODO管理ができる。
・ビデオ通話 細かいことは画面を見ながら会話する。
・大きなファイルを安全にやり取りできる。 機密情報も安全。
・情報共有するためのグループチャットが使える。
チャットワークを使って思うのは、ツールはあくまでツールで、それを使う上での心を養うことが大事です。相手への思いやりをもったビジネスマナーがあってこそ、コミュニケーション改革です。魂を入れずして、効果があがりません。日々改善ですね。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?