2023年3月公開映画ガチランキング
■総評:2023年3月は個人的に忙しかった時期になんだかんだで新作映画だけで32本見ることが出来た。その内訳が以下の通り。
●日本映画 15本
『映画ドラえもん のび太と空の理想郷(ユートピア)』、『なのに、千輝くんが甘すぎる。』、『零落』、『Winnie』、『シン・仮面ライダー』、『わたしの幸せな結婚』『グリッドマン ユニバース』、『妖怪の孫』、『赦し』、『雑魚どもよ、大志を抱け!』、『三茶のポルターガイスト』、『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』、『ロスト・ケア』、『映画ネメシス 黄金螺旋の謎』、『映画刀剣乱舞 -黎明』
⚫北米映画(アメリカのみ)10本
『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』、『フェイブルマンズ』、『オットーという男』、『長ぐつをはいたネコと9つの命』、『シャザム!~神々の怒り~』、『シングフォーミー、ライル』、『マッシブタレント』、『エスター ファースト・キル』、『ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り』
●ヨーロッパ映画6本(イギリス2本、ドイツ1本、スペイン1本、ベルギー1本、フィンランド1本)
『マイヤ・イソラ 旅から生まれるデザイン』、『コンペティション』、『The Son 息子』、『デヴィッド・ボウイ ムーンエイジ・デイドリーム』、『生きる LIVING』、『トリとロキタ』
●アジア映画1本
『オマージュ』
3月は比較的真ん中か真ん中より下のクオリティーの映画が多かったように思える。それはアニメ映画をわりと見たのと、日本映画が全体の半分近くを見たことというのがあるかもしれない。
それと、ヒューマンドラマに良作が多く、期待のアクション映画がもう一つ、というのもこの月の特徴かも。そんな中で『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』と『エスター ファースト・キル』、『ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り』はジャンル映画としては健闘したように思える。
32位:『三茶のポルターガイスト』
この映画に関しては見る前からそれほど期待していなかったが、その低めの予想を遥かに下回ったクオリティーだった。
31位:『映画刀剣乱舞 -黎明-』
これはたまたま3月公開映画で取り上げるギリギリで見たが、下の順位の養分になっただけだった。イケメンコスプレ時代劇という予想はその通りだったが、それにしたってもう少しなんとかならなかったのか。
30位:『なのに、千輝くんが甘すぎる。』
こういう映画を見る時、ある程度はどういう感じか予想出来て、たまにいい意味で予想を裏切る映画に出会えることがあるが、この映画は悪い意味で予想通り、予想を裏切らなかった(笑)。
29位:『映画ネメシス 黄金螺旋の謎』
テレビドラマ作品の劇場版としてなんとか一矢を報いようという心意気は見えなくないが、それがかえって空回りしたように思える。
28位:『ブラックライト』
いやさぁ、リーアム・ニーソンをいくらなんでもおジジに描きすぎでしょう(笑)。もうちょい動けるって。
27位:『オマージュ』
唯一見たアジア映画というか韓国映画で、思いの外、地味だったなー。
26位:『ロスト・ケア』
未レビュー。法定ドラマだけど、これまた地味。
25位:『Winnie』
もうちょっと『ソーシャルネットワーク』みたいな映画かと思いきや、またまた法定中心のドラマ。それも大阪地裁までのやつで最高裁までのはやらないんだよね。製作費の問題かな。惜しい。
24位:『赦し』
未レビュー。『ロスト・ケア』と若干かぶるけど、尚玄が演じた主人公は悪くなかったかな。
23位:『わたしの幸せな結婚』
SnowMan目黒蓮主演、ヒロイン今田美桜のスイーツ恋愛映画かと思いきや、「はいからさんが通る」と『陰陽師』を混ぜたような奇妙な映画だった。これでもう少し脚本にまとまりがあればね…。
22位:『マイヤ・イソラ 旅から生まれるデザイン』
正直、知らないデザイナーだったけど、それなりに楽しめたかな。
21位:『映画ドラえもん のび太と空の理想郷(ユートピア)』
なんだかポリコレまみれなドラえもんだったけど、今どきの令和キッズはこれを見てハズレだとは思わないかな?
20位:『シン・仮面ライダー』
「シン・ジャパン・ヒーローズ・ユニバース」の作品の中では一番「コレジャナイ感」があったね。まともな演技ならもう少しは評価出来たかもね。
19位:『シングフォーミー、ライル』
まあ、思ったよりも可もなく不可もなくなミュージカルファミリー映画。
18位:『シャザム!~神々の怒り~』
単体としてはまあまあなグループヒーローのアメコミ映画だけど、前作『シャザム!』から考えるとあらゆる面で評価が下がる。
17位:『長ぐつをはいたネコと9つの命』
未レビュー。見る人によって変わる地図とかアイデアは良かったかな。
16位:『グリッドマン ユニバース』
昔、実写版の「グリッドマン」を見てたから辛うじて見たけど、テレビアニメ版を見てからの方がもう少し楽しめたかな。あと、個人的には実写版「グリッドマン」のテーマ曲を聴きたかったね。
15位:『妖怪の孫』
昨年、射殺された安倍晋三元内閣総理大臣のドキュメンタリー。いい線ついてはいたけど、まだ踏込みが甘かったね。
14位:『コンペディション』
未レビュー。ペネロペ・クルスとアントニオ・バンデラス出演映画。最近よくある映画の舞台裏映画で、天才肌の女性監督に堅物のベテラン俳優と遊び人のスター俳優を使ったコメディ。別角度の『プロデューサーズ』のような作品だった。
13位:『マッシブタレント』
ズバリ、B級映画ばかりに出る最近のニコラス・ケイジを巧みにイジり倒した映画。
これはこれでいいんだけど、たまには『ナショナル・トレジャー』みたいなスケールのニコラス・ケイジ映画も見てみたい。
12位:『デヴィッド・ボウイ ムーンエイジ・デイドリーム』
デヴィッド・ボウイのドキュメンタリー映画で1970年代前半から1990年代を取り上げている。一見、音楽ドキュメンタリー映画によくありがちなアーティストのバイオグラフィー的なドキュメンタリーかと思いきや、「変わること」を主なテーマとし、意としてないはずが結果的に21世紀に生きるこの映画を見る観客に未来的な生き様を見せている稀有なドキュメンタリー映画。
11位:『生きる LIVING』
黒澤明監督の『生きる』のリメイク映画。だいたいは1953年のイギリスにアジャストしたリメイクなんだけど、やっぱりね、この映画の「ナナカマドの木」に違和感を感じるんだよね。
10位:『ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り』
アクションアドベンチャー映画としては良作。けど、ハリポタとか『ロード・オブ・ザ・リング』とか『メイズ・ランナー』とかのおいしいどころ取りな気がしなくもないんだよね。
9位:『フェイブルマンズ』
スピルバーグの少年期の自伝映画。思いの外、家庭内の不破やイケてない高校生活などが中心だったね。
8位:『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』
アカデミー賞を制したエブエブ。アスペルガー症候群の気が違う方向に行く性質を上手くマルチバースに結びつけたアイデアは素晴らしい。久しぶりにミュージックビデオ制作出身の監督の作品を見た気がした。
7位:『零落』
個人的には庵野秀明監督の『シン・仮面ライダー』よりも竹中直人監督の『零落』の方が遥かに良かった。斎藤工が演じる主人公のボンクラぶりと、風俗嬢のロマンスとか竹中直人監督の映画らしい。
6位:『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』
キッチュなガールズアクション映画第2弾で、前作よりもシャープな脚本になった。明らかなレベルアップ!
5位:『エスター ファースト・キル』
前作『エスター』とは違った面白さで迫った倒叙スリラー映画!
4位:『オットーという男』
トム・ハンクス一家総出でスウェーデン映画『幸せなひとりぼっち』をリメイク!
3位:『The Son 息子』
『ファーザー』のフロリアン・ゼレール監督の戯曲の映画化第二弾。単なるヒューマンドラマかと思いきやラストに衝撃あり。
2位 『雑魚どもよ、大志を抱け!
1988年の悪ガキグループの友情ものがたりだけど、重い!
1位:『トリとロキタ』
ダルデンヌ兄弟最新作はアフリカのカメルーンからベルギーにやって来た義姉弟のリアルで厳しいサバイバル!ダルデンヌ兄弟にしては思いきった映画だった。
■■
ということで、
32本のランキングを3日かけて作った(笑)。
作ると壮観!
さて、各部のベストテンも作らなきゃね。
1位:『トリとロキタ』
2位 『雑魚どもよ、大志を抱け!
3位:『The Son 息子』
4位:『オットーという男』
5位:『エスター ファースト・キル』
6位:『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』
7位:『零落』
9位:『フェイブルマンズ』
10位:『ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り』
11位:『生きる LIVING』
12位:『デヴィッド・ボウイ ムーンエイジ・デイドリーム』
13位:『マッシブタレント』
14位:『コンペディション』
15位:『妖怪の孫』
16位:『グリッドマン ユニバース』
17位:『長ぐつをはいたネコと9つの命』
18位:『シャザム!~神々の怒り~』
19位:『シングフォーミー、ライル』
20位:『シン・仮面ライダー』
21位:『映画ドラえもん のび太と空の理想郷(ユートピア)』
22位:『マイヤ・イソラ 旅から生まれるデザイン』
23位:『わたしの幸せな結婚』
24位:『赦し』
25位:『Winnie』
26位:『ロスト・ケア』
27位:『オマージュ』
28位:『ブラックライト』
29位:『映画ネメシス 黄金螺旋の謎』
30位:『なのに、千輝くんが甘すぎる。』
31位:『映画刀剣乱舞 -黎明-』
32位:『三茶のポルターガイスト』