【秋の関東穴場】名栗湖観光
2019年11月 埼玉県飯能市 名栗湖
名栗湖(有馬ダム)にいってきた。
目的はカヌーと渓谷(有馬渓谷)。
紅葉に囲まれた穏やかな湖の上でカヌーを漕いで過ごす休日。
想像するだけで贅沢だ。
そして最近ぼくは渓谷にはまっている。
昇り立つ荒々しい岩と、その間に流れる美しい川。
自然がもたらすスケールの大きさに圧倒される感覚は、いつも感動を覚える。
渓谷の魅力はパノラマ感だ。
渓谷を桟橋から見下ろしながら地上に降りて、今度は川辺から渓谷を360度振り返りながら見上げてみる。
すると、非日常的で圧倒されていた感覚が、いつしかリラックスしている感覚に切り替わる。
ぼくもこの自然の一部なんだと感じる瞬間だ。
そして、渓谷は行く先々によって景色が全く違うところがおもしろい。
水平に広がる埼玉の長瀞と、垂直にそびえ立つ山梨の昇仙峡とではダイナミズムが全く違う。
今回訪れる有馬渓谷はどんな渓谷なのか、心をときめかせながら、イザ出発!!
世直し一揆が蜂起した土地
訪れてはじめて知ったことだが、飯能市名栗は幕末で勃発した世直し一揆が発生した地域として知られている。
小さな集落農家の抵抗が数日で十数万におよぶ幕末最大規模の一揆に膨れ上がったきっかけをつくった歴史が残る地域だ。
当時の一揆は打ちこわしとよばれるほどの武力蜂起なので、現代の香港でおこなわれているデモとは比べられないほど過激なできごとだったのだろう。
しかし、見渡す限りのどかな見晴らしが続く景色からは、その歴史は全く感じられない。
名栗湖の入り口にある休憩所でおまんじゅうを購入し、はじめの目的地であるカヌー乗り場へ向かう。
むむむ。。。
なんと、ゴール直前で土砂が崩れているではないか。
完全に道がふさがれている。
台風15号と19号の影響だと思われる。
山の斜面を見ると擁壁が破壊され、えぐれたようになっている。
それにしても、擁壁ってこんな簡単に壊れるものなのか。
ダムも大変なことになっていた。
こんなに土砂を含んだダムはいまだかつて見たことがない。
黄河ってこんな感じなのかなーと思いながらたたずんていたら、目の前に真っ赤なおしりがフリフリ!!
野生のニホンザルだ。
かなり近くまで近づいてみたが、威嚇することもなく人に慣れている様子だった。
このブログは初回の投稿だ。
当初、「青い湖」「渓谷」「カヌー」をテーマでブログを書くつもりだった。
結局、「一揆」「土砂」「サル」がテーマになってしまった。
しかし、旅は計画通りにいかず、思わぬことが起きた方が絶対に良い。
思い出に残る。
名栗湖をあとにしし、秩父にいくことにした。
名栗から秩父にいくには峠を抜ける必要がある。
ウネウネした林道を車で走らせていたら、突然、黄色い看板が現れ、車を停める。
看板には「プラネタリウム」の赤文字。
坂の奥には建物らしきものがある。
だけれども、施設名がどこにも見当たらない。
グーグルマップで確認しても、それらしき施設が見当たらない。
しかも、通信能力が3Gで電波が悪く、回りは何もなく、人気もない。
怪しい。怪し過ぎる。
最近、目隠しをさせられた状態で宗教施設に連れいかされて逃げ帰った人の話しを聞いたばかりだ。
めちゃめちゃ怪しい。
いつもなら通り過ぎる。
だが、ぼくは無類のプラネタリウム好きだ。
結局、プラネタリウムの誘惑に負けて、おそるおそる施設に向かうことにした。
駐車場があったが、ここでも施設名はわからないまま。
建物の入り口。
かなり大きく立派だ。
名栗元気プラザという、宿泊施設で、プラネタリウムが併設しているらしい。
どうやら、ぼくが入ったゲートは裏口だったようだ。
上映時間が1時間のプラネタリウムは珍しい。
相当見応えがあるだろう。
しかし、タイミングが悪く待ち時間が2時間近くになるため、結局あきらめた。残念。
施設内の天井がはがれ落ちていた。
ここでも台風の爪痕が残っていた。
芦ヶ久保
秩父鉄道沿いには川が流れていて、川遊びやキャンプ、飲食ができる駅もある。
写真は芦ヶ久保。
氷柱が有名だ。
今回は名栗についてブログを書こうと思ったのでここまでにしたいと思う。
そんなこんなで、日帰り観光を終えて帰宅した。
名栗地域はこの時期に紅葉を見るためのドライブとしては穴場だ。
運転のストレスも全く、満足できた。
だけど、次回こそは「名栗湖でカヌー」と「有馬渓谷で釣」「プラネタリウム」の3つも楽しみたいと思う。
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