おすすめの本紹介①

どーも!三食10円カルパスです。🍚🍚

初回はかなり時代遅れですが、コンビニ人間を紹介しようと思います。🥺

コンビニ人間は芥川賞受賞作品。僕はこれまでの人生で小説というものをほとんど読んだことがなかったのですが、時間を忘れて本に吸い込まれるように読んでしまいました。楽しかった😆(小学生の日記)

あらすじ

主人公は古倉恵子。いわゆる「サイコパス」で世間からは変人扱いされる存在。小さい頃から周りとの「ズレ」から排他的な生活を送っていた。そんな古倉がコンビニでアルバイトを始める。コンビニでアルバイトを18年続けており、行動に正解があり、マニュアルが用意されているコンビニ店員として存在している時だけが古倉を人間にしてくれる。しかし、コンビニで36歳までバイトを続けているのは普通ではない、結婚していないのは普通ではない、処女なのは普通ではないなど、周りから土足で干渉され、珍しい動物を見るかのような目で周りから見られる。「普通」とは何なのか、現代社会に問いかけるような小説。

うわあ、要約下手すぎる(笑)けど、書き直すのもめんどくさいからもう本読んで!(意味ない)


ちょっと感想

「普通」ってなんなんだろう。今の日本では多様性が大事とか、企業も多様な人材を求めているとか言っているけど、結局は「普通」の範囲内にある多様性を求めている。その範囲から少しでも外れると社会はその人間を排除する。表面上は理解者のように振る舞っていても心のどこかではその人間を軽蔑し、新しい動物を見つけたかのような好奇心を持って接している。仮に本当にその人を理解してくれる人がいても確実に大きな「社会」はその人を排除する。この国では「普通」であることが生きていく条件なんかなあ。

今の世界を変えることは難しいし、そういう排除される人たちと普通の人が共に生きやすい「正しい」世の中は僕には想像できない。だから、これからも社会からはみ出さないように「普通」に生きようと思った。

魅力

古倉の行動や考え、言動を読んでいると、3つのことを感じる。一つ目は何か見てはいけないものを見てしまった「恐怖」と、何か未知のものに触れた時の好奇心のような「興味」と、自分も言いたいことがわかってしまう「共感」だ。この引き込まれるような絶妙なバランスの古倉のキャラクターがとても好きだった。さらに登場人物も全く個性的ではないのがさらに古倉を引き立てている。白羽だけが古倉と同じサイドの人間、しかし、古倉とは種類が違う。他の登場人物は一括りに「普通」の人間。その中でも古倉との距離感が違うだけ。親戚、バイト先の人、尊敬する人、友人、友人の身内、など八方から「普通」で道をふさがれて、どうしょうもない。長くなってしまったが、古倉の個性的で魅力的なキャラクター性とは裏腹に、他の登場人物が全員「普通」なのが不気味で面白かった。一体どちらが不気味な存在なんだろう。

最後に

初回だったからあんまりまとまらなかった!反省!!ごめん!!僕はこの古倉のような、いわゆる変人は大好物だ。電車に乗った時に、同じ車両に頭のおかしい人を見つけると、「よっしゃ!当たり引いた」と心でガッツポーズしてしまう。「普通」な日常と「普通」な人々に刺激を与えてくれる、神様なんだと思っている。僕の将来の夢はそんな神様になることだ。


おしまい😆