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小田原に誕生!三の丸ホールに行ってきました!

9/19開催、ボニージャックス&ベイビーブー「小田原童謡大使コンサート」レポート

9月19日、今月新しく開館したコンサートホール「小田原三の丸ホール」の開館事業として行われた「小田原童謡大使コンサート」へ行ってきました。

今月の9月5日にオープンしたばかりの新しいコンサートホールということで、外観や内装はもちろん、本格的なクラシックホールということで、どんな音が聞けるのだろうかとの期待を胸に小田原へ向かいました。


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■JR小田原駅にて大きな提灯がお出迎えしてくれます。小田原ちょうちんは、江戸時代の中頃に小田原から箱根を越えるために考案されたと言われていますね。(童謡「おさるのかごや」でもお馴染みですね)


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■小田原駅東口を出ます


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■小田原駅東口を出て、すぐに右手を見ると「小田原城」が見えます。「小田原三の丸ホール」は小田原城のすぐそばということで、せっかくなので小田原観光も兼ねて、小田原城を目指します。


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■城下町の風情を感じるローソンがありました。小田原駅東口周辺はこの「お城通り」をはじめ再開発事業が行われ、とてもきれいに整備されています。


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小田原城に着きました。とても天気が良かったので青空に映えますね。入館料を払って、天守閣まで登ってみました。城の前面が海、後方が山という立地で、確かに「難攻不落の城」と称されるのもわかる気がします。


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■天守閣から海の方を見ると「三の丸ホール」が見えました。


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■天守閣を降りてから歩いて約5分で「三の丸ホール」に到着。


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■近代的な佇まいながらも城下町の雰囲気に寄り添う素敵な建物です。


北原白秋が愛した街「小田原」から、「童謡」という文化を継承していく2組によるコンサート


ここからは、今回9月19日に開館記念事業として行われた小田原童謡大使を務める、ボニージャックスとベイビーブーによる「小田原童謡大使コンサート」のレポートも兼ねてご紹介します。


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■早速、ステージから見た客席です。まだまだ感染対策が必要ということで、「緑色のシートカバー」でソーシャルディスタンスを作っています。お客様からは解らないかもしれませんが、ステージから見ると「鬼滅の刃」の竈門炭治郎の羽織柄のようです(笑)


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横井山 泰さんによるコンサートの画がお迎えしてくれました。


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■客席側から見るとこんな感じ。扇状に客席が広がっています。ステージもクラシック対応でもちろん奥行きが広く高さもあり、「全面木で覆われた箱全体で音を共鳴させるような感じ」がします。

開館記念式典として9月12日には、野村萬斎さんが出演する三番叟(さんばそう)『神秘域(かみひそみいき)』が演じられました。


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■今回「小田原三の丸ホール」の開館記念事業の一環として行われた「小田原童謡大使コンサート」は、2018年に、詩人・北原白秋が児童文芸誌『赤い鳥』の創刊を機に小田原に居を構え100年となることを記念し、ボニージャックスとベイビーブーが『小田原童謡大使』に就任したことがきっかけで行われました。


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■コンサートの第一部はベイビーブーが登場。一曲目は、もちろん北原白秋の作品「からたちの花」。師匠のボニージャックスさん直伝のコーラスアレンジによる絶品ハーモニーを響かせます。小田原の方々にも愛されている歌ということで大きな拍手を頂きました。


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「兎のダンス」「かもめの水兵さん」「かわいい魚屋さん」など、7曲を披露。現在、BS朝日「人生、歌がある」や、NHK-R1「らじるラボ」にレギュラー出演しており、彼らの知名度も上がってきています。

2018年に、『小田原童謡大使』に拝命頂き、「童謡」を広げる活動を積極的に行うべく、小田原の学校や幼稚園を回る予定でしたが、コロナの影響でそういった活動が行えない状況になってしまいました。

少しでも状況が改善してくれば、今後そのような活動にも力を入れていくので、ご期待くださいとのこと。


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■続いて、ボニージャックスさんによる第二部がスタート。

先月の8月30日に、ボニージャックスのメンバーである西脇久夫さんが逝去されました。このコンサートが決まってから、このステージで歌うこと、後世に「5000曲にも及ぶボニージャックスのコーラス譜面」を託すと公言する程可愛がっていただいていたベイビーブーとの共演を楽しみにしていらっしゃいましたが、残念ながらその夢は叶いませんでした。

メンバーの鹿嶌武臣さんは、「先日のパラリンピックでこんな話を聞き、感銘を受けました。”失ったものを数えるのではなく、残ったものを数えろ”と。我々は、お客様に呼んで頂く限り”定年”はありません」と、コメント。

いつも通りメンバー4人で歌うはずだったコーラスのアレンジを急遽3人で歌うアレンジに変えて、北原白秋の「雨」「赤い鳥小鳥」や、「赤い靴」「しゃぼん玉」など、7曲を歌唱。

3人で歌っているとは思えない、そこに西脇さんがいるかのような艶のある歌声が時折聞こえ、まさに日本のコーラスをリードしてきた彼らの素晴らしい歌声に感動の拍手が起こりました。


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■そして、第三部は「小田原童謡大使」の2組によるジョイントステージ。

昨年放送された、NHK朝ドラ「エール」でもお馴染み、ラジオドラマからヒットした「とんがり帽子」、小田原にも歌碑のある「めだかの学校」、伊豆に向かう風景から生まれた「みかんの花咲く丘」、さらにはボニージャックスを紅白歌合戦に導いた「ちいさい秋みつけた」、おなじみの「パジャマでおじゃま」

デビューから60年を超える音楽活動を続けるボニージャックスの鹿嶌さんによる、面白くも膝を打つ含蓄のあるエピソードともに披露される歌は、その歌が出来た時代背景や、作者の境遇などが歌と共に蘇り、聞き手の心を豊かにしてくれます。


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■本編の最後は北原白秋の「この道」を2組で披露。まさに小田原の方々にも愛され続ける曲は、ボニージャックスとベイビーブーの師弟関係とも重なり、とても味わい深い歌としてお客様にも伝わっていました。


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■アンコールは、新しい童謡として若い方々にもお馴染みの「虹」

コロナ禍でまだまだ大変な状況が続いている中、多くの方々を元気づける一曲で会場に笑顔の花を咲かせました。


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■新しいホールの壁に、野村萬斎さんの次にサインを書かせていただきました!


今回、小田原に誕生した新しいコンサートホールにてボニージャックス&ベイビーブーという「声」だけで音楽を奏でる2組が「童謡」コンサートを行いました。

「童謡」が生まれて100年という時が過ぎましたが、この小田原という土地に北原白秋先生が暮らし、その作品のほとんどをこの土地で書き上げられたといわれています。

親子ほど、もしくは孫ともいえる世代差の2組が、「童謡」という文化を後世に継承すべく活動しています。

ボニージャックスの鹿嶌さんはコンサートでこう話していました。

「唱歌と童謡の違いは、唱歌は学校で歌うもの。童謡はその帰り道に歌うもの」

戦争を経験され、歌うことも許されなかった時代を知る鹿嶌さんや玉田さん、そして西脇さんは「童謡」というものに対して特別な思いをもって歌い続けています。

そんなボニーさんが、60年を越える音楽活動において、まさに日本の音楽文化の歴史ともいえる「5000曲を超えるコーラス譜」という貴重な財産をベイビーブーに託すと公言しています。

小田原に新しく生まれたこのコンサートホールは、これから新たな芸術や文化を発信し、「童謡」という文化も継承されていくことでしょう。

100年前、北原白秋が愛したこの小田原という土地で作品を作り続けていたことに思いを馳せ、いつまでも大人から子供まで「童謡」が愛される未来を想像したコンサートでした。


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