お手元表示盤まとめ
はじめまして。タイヒと申します。noteでの文章作成がはじめでであるゆえ、少々おぼつかない点があると思われます。ご了承ください。
軽く自己紹介
HN:タイヒ
好きなクイズ大会の役割:得点表示盤づくり
↑作った得点表示盤:QuarK71st守山例会、QuarK79th 滋賀例会
後者の大会の話とかはこちらで書いています。https://teich.booth.pm/items/4664959
それでは何卒よろしくお願いします。
プロジェクターの限界(読み飛ばしてもいい)
現状、多くのクイズ大会において、いわゆる「得点表示盤」とは、会場の前方に大きく表示される、というものが主流なのではと思います(もちろん例外もありますが)。で、"得点"表示については、どの席からも見えるものだと思います。そもそも得点を示すために作られたものなので、機能は十分果たしていると思います。
そして、一部の得点表示盤は、この上に"問題文"の表示盤がついてきます(abcの得点表示が分かりやすい例。これをベースに話をします)。得点の表示を阻害する要因でなければ良い機能だと思いますが、座席によってはこれが見えなかったりもします。(abcの配信でも画面下部に別で問題文フォローがある)
もちろん、上記とは別の手法で問題を表示されている大会もあると思います(プロジェクター2台使うとか。ほかにもあると思いますがここでは割愛します)。とはいえ、環境等も考慮するとすべての大会で実現するにはやや厳しい手法のような気もします。
ですが
せっかくクイズ大会にきているのですから、どんな問題が出題されたかは気になるものです。それを画面に映してくれている訳ですから、押された問題文の続きを知りたい!と感じる人は少なくないかと思います。
とはいえスクリーンの面積は限られている訳で、映し出せる情報量ももちろん有限です。どうにかならぬものかと思い、今回の記事を製作いたしました。
問題表示をどうにかしたい!
筆者の当初の目的は、「表示された問題文を誰でも読めるようにする」でした。「誰でも」というのを実現するにはそれこそスマホを使うくらいしかないと思っていたのですが、そうこうしているうちに一つの案を思いつきました。
スプレッドシートって結構使えるのでは?
スプレッドシートとは、エントリーリストとかで目にすることの多いアレです。エントリーリストの場合、回答のシートをそのまま貼ると個人情報が駄々洩れになるゆえ、コピペなりして別の公開用シートに情報を入力します。
その方法の一つに、「IMPORTRANGE関数」を使用するというものがあります。
これは別のスプレッドシートのセルから値を持って来れるというもので、指定した範囲のみ個人情報シートから引っ張り公開する…ということが可能となります。この技術を使えばどうにかなるのでは?と思い、実際に作ってみました。
①問題表示盤を作る
この方法は申し訳ないですが省略します(僕はVLOOKUP関数を使っています)
②問題表示盤の表示盤を作る
↑を絶対に作る(①で作ったものと分ける)理由としては、「元の問題が入ったファイルを公開するとズルし放題」になるからです。非表示にして見えなくしても、少し操作すれば全ての問題が見えてしまいます。ご注意ください。
まずは見た目を整えます。ここはお好みで。
次に、表示される問題&解答表示パートを作ります。
(問題の方)以下の数式を入力します。(今回はA2セル)
=IMPORTRANGE("①で作ったスプレッドシートのリンク", "①で作ったシートの名前!①の「ここに問題が表示されます」と書いてあるセル")
太字はご自身で入力してもらう内容です。作り方解説ではないのでここではこれくらいにしておきます
解答も同じ感じで作ります。問題の解説とかを入れたい場合は、①で作ったものに問題表示と同じ要領で作ったものを引っ張ってくればできると思います。(ある程度Excelが使える人向けの雑な説明で申し訳ない)
(以下自画自賛注意)
これのすごいポイントとしては、
手元で問題を確認できる
ほぼリアタイで更新される(スプシのアプリ限定かも)
操作する側もスマホで動かせる
といったあたりになるかと思います。完全に特許みたいな感じで話してますが前例等ありましたらすいません。認識不足です。
冒頭ではオフラインの大会の話をしていましたが、企画とかオンラインの大会でも応用ができると思います。
得点表示も同じことができるのでは!?
ここまで問題文の表示に関する話をしていましたが、ふと「得点表示も同じことができるのでは!?」ということに気づきました。
というのも、得点表示もExcelで動かせるわけであってスプシでも使えるはずですし、応用すればいけるのでは?と思い、やってみました。
我ながら結構いい感じになりました。今回作ったものはあくまで「表示・公開用のシート」であり、本体となる得点を管理するシートは別で存在します。それをIMPORTRANGE関数で引っ張ってきているだけです()
課題も多い
ここまでよさげな感じで並べてきましたが、実際そううまくいくものでもないと思います。
①実用できるものなのかわからない
ここ1週間のTLを見ておもいついたものをただ具現化しただけのものであるため、実際に使えるかなんて知ったこっちゃありません() 大人数で一斉に閲覧しても大丈夫か、みたいなことは一切保証ができません。
②セキュリティは?
直接公開しないとはいえ、原本となるファイルのURLというのは漏れる訳です。アクセス権を付与しなければ大丈夫なはずですが、特に問題文の流出ななんかは絶対にあってはならないことだと思います。
これに関して、僭越ながら、TNB様の記事を紹介させていただきます。
(IMPORTRANGE関数に代わる出力方法です)
③どこでも使えるのか?
これは会場による話ですが、電波弱い場所(ホールとか)だと使えるのかな~と思いました。ルーター借りればいけるんですかね?
④ヒューマンエラー
結局はこれです。手元のPCで修正すればどうにかなっていたものが一瞬で参加者にばら撒かれる訳ですから、より一層の注意が必要になると思います。
⑤すべての人にとって優しいのか?
ここまで、すべての参加者、観戦者がスマホを持っているという前提で話を進めてきましたが、実際そんなことはない訳です。便利さのために得られる情報の格差が生じるというのは果たして良い事なのでしょうか?……この辺りの議論はここでしてもしょうがないのですが。
さいごに
ここまでお付き合いいただきありがとうございました。つたない部分も多かったと思いますが、少しでも良い物ができていれば幸いです。
実は、私自身何も見ずに得点表示盤を組めるかと言われるとだいぶ怪しいものです。技術力もそこまでなく、おしゃれな物など尚更作れるはずがないのですが、「知っている技術でよいものを作れるのか?」という点についいては、そこそこのものができたと思います。形だけですが。
色々書いていたら3000文字を超えてしまいました。勉強しろ!…ということでこの辺で終わります。
感想等は筆者のX(@motorcycleth)までいただけますと幸いです。