得点表示を振り返る ~2024 MQLs on parade編~
※こちらの記事の続きです。ついにサムネイルに得点が表示されなくなる。
https://note.com/teich/n/n3461d80d82ae
この年度のビッグイベントとして、MQLsの大先輩・saQunaさんに取材をさせていただく…というものがありました。
2023年の2月頃、saQunaさんが「IRODORI ONSTAGE」というクイズ大会を主催されるとの情報を知り、当時所属していた新聞部での取材という形で見学をさせていただきました(大会後、インタビューにも対応していただきました)。
saQunaさんがどういった方なのかは(伝説のような形で)お聞きしてはいたのですが、いざお会いしてみると本当に凄い方でびっくり。
当日は特等席で、それもsaQunaさんの真横、PCの画面が視野に入る距離で見学をさせていただきました。詳細は伏せますが、それはこれまでの自分にとっての「得点表示盤」のあり方を大きく変えるものでした。
↑即記録集発行の衝撃は未だに忘れられない。IRODORI ONSTAGEの記録集はこちらから。
その後なんだかんだあって自分も得点表示盤を作成することとなるのですが、それは過去2回とは大きく異なるものとなりました。
「得点表示」は誰のために?
得点表示盤というのは、会場にいるすべての人が見れたら嬉しいな~というものです。とはいえ、自分が主なスタイルとして認知している「会場前方のスクリーンにプロジェクターで投影をする」というのは、どこかで限界がくるものかと思います。
もちろんしょうがないものはしょうがないのですが、じゃあそれをそれで終わらせて良いか…というのは別の話です。「MQLs on parade」は、そういったものを変えれるなら変えてみようという大会にもなりました。
つまりMQLs on paradeが過去に関わった2大会と大きく異なるのは、「未知の領域」に足を踏み入れてみるという点です。まあ前例がないorあったとしても知らないことをやってみるといった感じですね。チャレンジャー。
2024 MQLs on parade編
ついこないだの大会です。書けることは一番多いかな~と。
ぶれっぶれではありますが、「最大限できる範囲でできそうなことをやってみよう」という個人的コンセプトのもと、設計を行いました。
以下、実装した(?)ものです。
・スマートフォン向け得点表示盤
・壇上得点表示盤
・第二会場得点表示盤
・記録集自動作成機構
いっぱい出てきましたね。
まず、Mopの得点表示盤は、スプレッドシートを用いて作成しました。なんでスプシ?と思う方もいらっしゃると思います。たしかに、Excelの方が表現できる幅は広い…のですが、逆にExcelである必要性が求められることはそんなにないように感じていました。
かなり端折りますが、スプシを使おうとなった理由のようなものはこちらから。
…意外といろいろできちゃうんですね~。
Excelの使い方もなんとなくは分かってきたため、いわゆる「参加者名と同じ列に"1"とか"x"とか打ち込む」方式ではなく、「(ボタンを押した人の番号)と(○か×の正誤)」という情報で動かすという方式を採用しました。
入力するのは基本B~G列です(めんどうくさがりなので勝ち抜け時順位とかの表示は手動です)。
操作シートのうち赤枠をIMPORTRANGEして(???)投影用のシートに表示させ、あとはお好みで得点表示盤をつくろう!といった感じですね。役に立たない。
これ、投影用以外のシートにIMPORTRANGEすることだってできます。いっぱいMPORTRANGEしまくれ!ということで生まれた産物が以下になります。
上の図ではPCが1台になってはいますが、同じファイルを何人かで(別のPCを使って)同時に操作することも可能です。(第二会場の表示の操作は、現地にいらっしゃる方に担当していただきました)
スマートフォン向け得点表示盤
↑これ結局うまくいってたんですかね…?(スマホが重くて見れないという投稿を観測しました 当日自分は見れていないのですが不具合等あればご報告いただけますと非常にありがたい限りです)
口頭で読み上げられなかった補足やコメントもこちらで表示しました。公式記録集にほぼ同じものを収録しているので気になる方はご購入いただけますと幸いです。
壇上得点表示盤
IMPORTRANGE関数、すごい便利です(大元のファイルがあればどんどんコピーしまくれます)
ということで(8月に公開した記事のちょい応用で)こんなものを作り、当日スタッフの方にタブレットをお借りして卓上に設置しました。
前方画面に映っているシートと同じシートを参照しているので触らずともリアルタイムで動きます。作りは雑ですが、答えつつぱっと得点状況を見るには耐えているくらいだと思います。
第二会場得点表示盤
同じ要領でこんなんも作れます(部屋の広さの都合上本会場とレイアウトは変えました)。プロジェクターさえあればもちろん投影が可能になります。
大元のファイルと同期しているので終わってから打ち込み等をすることなく進行ができます。
ちなみに紹介を忘れていましたが本会場の画面はこんな感じ。
記録集自動作成機構
こちらはsaQunaさんが製作されたものをベースにしております。
記録集作成装置【Excel × クイズ】
結局出版に1週間ほどかかりましたが、打ち込み等の作業はかなり楽でした。
(忘れていた)※スプシ得点表示盤の最大の注意点ですが、セル数をいっぱい使ってるファイルは開けなくなっています。(結局ラウンドごとに小分けにして通しました)。Excelで開けるからといってスプレッドシートでも開けるとは限りません。お気をつけください。
この年の失敗
途中までうまいこといっていた筈なのですが、3年通して一番ひどいミスが起こりました。
・1回戦結果の入力が1行ずれる
最後の最後にこれ…?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、要は1回戦順位がほぼ全員ずれていたという事態です。(前年同様フォームで集計をしたのですが、諸事情で同じエントリー番号から2人回答するということが起こり、それを忘れていました)
何が起こったかというと、順位に基づく組み分けとかが全部嘘になっちゃったんですね。しかも気づいたのが3回戦の途中なので気づいたとて軌道の修正もできません。やばいですよね。こういうちゃんと見れば防げるようなミスは絶対に防ぎましょう。
あと、何もしていないのに突然参加者の名前が変わってしまうというバグも発生しました。これについては本当に原因が不明です。詳しい方がいらっしゃいましたらご教示いただけますと幸いです…。
得点表示を振り返る
タイトルに戻ります。いろいろ事故は起こりましたが、なんだかんだ3年間「得点表示」をしてきて、いちおう自分の中での表示道は切り開けたのかなと思います。3年目についてはそこそこためになりそうな(?)文章を書けた気がするので、似たようなものを実装される方のお役に立てれば幸いです(もうあるかもしれないけど)。
(Mopの話にはなりますが…)MQLs on paradeでは、冒頭に「運営の主体はあくまで中高生である」ということをお話しました。もちろん「問題行動を起こさんでくださいよ」という意図ではあるのですが、「中高生ができるありったけ」を「共有」する日にするぞ!という意図もありました。
少なくとも「得点表示」という面においては自分ができる限りのことはできたんじゃないかなと思っています。技術も多少は高まったんですかね?
(最後に)書き殴りの文章をここまで読んでくださりありがとうございました。
ご意見やご感想等は筆者のXまでいただけますと幸いです。
(作ったもののファイルを公開しろといったご要望は申し訳ないですがお断りさせていただきます。人様にお見せする前提で作られたものではないので…)