めっちゃの「っ」を12年間溜めてる話
攻撃は溜めれば溜めるほど威力が上がるというのがこの世の常ですが、私は めっちゃの「っ」を12年間溜めています。意味がわからないと思うので説明しますが、普段どんな場面でもおしゃべりが止まらない「生物マシンガン」と言われた妹でさえ「……?」と弾切れさせた話ですので、読後の喉越しは水のりの如しだと思います。ちなみに妹を生物マシンガンと呼んだことは無いです。続けます。
私が齢6歳の頃です。何に対しかは分かりませんが「めっっっっっっっっっちゃ○○」という言葉を発しました。小一の私のことですからどうせ相手は泥団子とかでしょう。そしてふと気づいたのです。
「めっちゃって溜めれば溜めるほどめっちゃやん…!」
👀
👃 ?
👄
その気持ちは分かります。でもこう表す他無いのです。めっちゃは溜めれば溜めるほどめっちゃ。ここまでで判明したのは私が関西圏住みということだけです。
そしてまた思いました。
「じゃあ、めっちゃの めっ だけ言っておいて来たる スーパーめっちゃ なときに取っておいたらええんちゃう…!?」
👀
👃 ?
👄
そう思った6歳の少女は、家族に隠れてこっそり
「めっ」
と呟きました。たまに
「っちゃめっ」
と“めっちゃ息継ぎ”をし、来たる スーパーめっちゃ な時に備えました。
普通の人ならば、こんなことをして何になると思うでしょう。無意味の骨頂だと思うでしょう。
ですが私はこの頃から馬鹿です。自分の行動を振り返り疑問を持つことなど一切せず、なんなら
「いっ」「とっ」「すっ」
とも呟き「いっぱい」「とっても」「すっごく」の溜めまで始めたのです。
阿呆でしょうか。天然と言えば聞こえがいいでしょうか。バカと天才は紙一重と言います、もしかすると天才でしょうか。いいえ、そんな小さなことはどうでも良いのです。そうです。
今私は、4発爆弾を持っています。
例えるなら12年間スマブラで言う横Bを押し続けた状況です、威力はとんでもないものでしょう。私にはもはや怖いものなどありません。しかも4機同時、四肢全てから必殺技が出せる状態です。めちゃくちゃキモイですね。
…4発爆弾を所持している、という衝撃の告白にてこの話はおしまいです。あの日妹に全く伝わらなかった“めっちゃ溜め”の話、上手く伝わりましたでしょうか。そして読後の喉越しはいかがでしょうか。水のりと言いましたが実を言いますと自己評価は三ツ矢サイダーです。
小1から高3までの、青春12年間。
こっそり込めた、4つの小箱。
これは三ツ矢サイダー一択でしょう。
最後に、