攻め② 竹刀は「間合いを測る」ためにある
攻めとは「間合いを測ること」であり、間合いは「遠間」「触刃の間」「交刃の間」「一足一刀の間」「近間」の区分に分けることができます。
それでは、瞬時に間合いを測るためにはどうしたらいいでしょうか
①竹刀には「間合いを測る」ための補助的な役割がある
人という生き物は「前後の空間」を認識する力が弱い生き物です。相手の位置的には、「横」の位置は目で簡単に捉えられますが、「前後」というのは、「横」ほど簡単に捉えられません。そこで、竹刀が出てきます
剣道では、竹刀によって自分の間合いの位置情報を理解することができるわけです。中段同士の立ち合いの場合は、間合いを測るための情報を持つことができます。
竹刀の中結衣が互いに交わるところがデッドライン「一足一刀の間」となります。
②剣道の目線の注意
竹刀で間合いを測ることも可能ではありますが、上段や二刀流相手の場合は、使えないので、やはり、人間の持っている「空間認知能力」が重要となります。そのためには、基礎動作の項目で説明した「顎」、「カンベル平面」の首の位置を保って、反射神経や空間認知能力を保っていきます。
間合いを測るために目付は「鼻と耳」は床に平行の顔位置、顎は引かず、少し前に出すイメージ