ゆるいカフェに人と人とのつながりがある「yurucafe」 【書きたくなる場所 05】
こんにちは、喫茶手紙寺分室の樋口です。
先日に引き続き、「手紙が書きたくなる場所」を紹介したいと思います。
今回ご紹介するカフェは東京都豊島区雑司ヶ谷にある「yurucafe」です。
JR池袋駅から徒歩約10分のところにあり、地域の幅広い世代に愛されるお店です。
みんなが集まれる、たまり場のようなカフェ。
「ゆるく、みんなが集まれる場所・たまり場にしたい」そのようなコンセプトで「yurucafe(ゆるカフェ)」とつけたそうです。
温かみのある木の扉を開けてお店に入ると、どこか心地良い音楽と雰囲気に包まれます。手前にはテーブル、そして奥のカウンターの上には、地ビールを始めとしたお酒の瓶。
「クラフトビールが好きなんです。」と店主の中澤さんは笑いながら話してくれました。昼も夜も飲めるようにと、好きな物を置いたそうです。
人とのつながりが出来ること、手紙とカフェは似ている。
カフェでは、コンセプトにもあるように人と人とのつながりを大切にしているそうです。その取り組みの一つに、「BOOKBOOK(ブックブック)交換」があります。
誰かに紹介したい本を包み、見た目ではわからないようにします。題名や本の説明に触れず、こんな人に読んで欲しいとメッセージを添えておきます。自分の本と交換をしていきます。
ー 店主の中澤さん談
カフェを通して知らない人につながりを持ってほしい。人と人がつながっていくところに相乗効果が生まれ、自分の人生にはなかったものが、他の人とのつながりの中で新たな何かが生まれてくるんです。
見えない「あの人」つながることにおいて、カフェと手紙は似ているのではないかと思います。亡き人や離れ離れになって話せない人に手紙を綴ることで、物理的には会えない人でも語りかけ、出遇うことが出来ます。「あの人」と時には自分とも向き合い、新たに気づくことが出来たり、抱えていた想いから解放されたりします。
地域や年齢を越えて自然と人と人とのつながりの中で自分が生きていると実感できる、そのような場所がyurucafeにはありました。
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樋口 史門 | 喫茶 手紙寺分室 noteライター
1992年生まれ。京都生まれ京都育ち。
ガツンとくる深煎りブラック珈琲が好き。趣味は銭湯巡り、サウナー。