vol.00 手紙の海原へ 【手紙の助け舟】
こんにちは。初めまして。
喫茶 手紙寺分室 ライターの田丸有子と申します。喫茶手紙寺分室のnoteにライターとして参加しているほか、手紙の書き方コンサルタントとしても活動しています。
テキストはSNSが主流の時代に
みなさんは“手紙”に対してどんなイメージをお持ちですか。
手紙は昔から情報伝達の手段として使われてきましたが、今は手軽で早くて便利なメールやチャット、SNSが主流ですよね。今わざわざ手紙を書くことにどんな役割や意味があるのでしょうか。それは人の気持ちを伝えるということ。手紙とは心という目に見えないものを雄弁に伝えることのできる手段なのです。
でもどうすれば気持ちの伝わる手紙を書けるのか分からないという人もいらっしゃることでしょう。もらうのは嬉しいけれど書くのは苦手という人は私の周りにもたくさんいます。
喫茶 手紙寺分室noteにはいくつかの連載マガジンがありますが、ここ「手紙の助け舟」では、役に立つ手紙の書き方についてお伝えしていきます。
日々の暮らしの何気ないところから言葉を紡ぎ出すコツや、季節の移ろいを表した二十四節気や七十二侯などから手紙文にも使える美しい表現をご紹介します。
手紙という海原に漕ぎ出す誰かの助け舟となれたら、そんな願いを込めて綴っていきます。
それから、書くことそのものを楽しくしてくれる手紙文具や、文化や芸術の宝庫である切手についてのあれこれなど、手紙好きな私の視点からもお伝えします。
変化する“いま”と向き合って
大きくうねりながら変化する時代の波が押し寄せていることを誰もが実感している今、私は手紙が持つ普遍の魅力をひしひしと感じています。直接会わずにとるコミュニケーションが増え、希薄になりつつある人との関わりの中にあって、手紙は会わずしてその人の息遣いや心を身近に感じられるものです。仲良しの友人に、ご無沙汰しているあの人に、日頃お世話になっている人、今は亡き人に、あるいは自分自身に向けて、ささやかな日々の心を綴ってみませんか。
奥深い手紙の海原へ、漕ぎ出していきましょう。
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田丸有子(たまる・ゆうこ)|喫茶手紙寺分室 note ライター
手紙文化振興協会認定 手紙の書き方コンサルタント
子供の頃から「手紙魔」と呼ばれるほどの文通好き。
切手に描かれている美術品や絵画の実物を鑑賞するための美術館巡りが趣味。目下ステイホームで始めたベランダガーデニングに夢中。
blog: CORDIALLY YOURS 手紙魔の手紙物語