vol.12 旅先からの手紙 【手紙の助け舟】
みなさん、こんにちは。
喫茶手紙寺分室の田丸有子です。
夏休みのお楽しみはなんでしょう？ お盆はどのようにお過ごしになる予定ですか？
さて、今回は旅先からの手紙についてお話ししましょう。
旅先から届く手紙には他の手紙にはない独特の雰囲気があると思いませんか。文章に書かれていること以外の何か、たとえば差出人が肺いっぱいに吸い込んだ新鮮な空気や、全身で感じている日常からの解放感をまとってやってくるように私には思えるのです。特に海外から届く手紙にはロマンを感じてワクワクします。
もらうのも好きですが、書くことも大好きです。以前は観光絵はがきと呼ばれるものがお土産屋さんに行けば必ず売っていたものですが、最近は廃れかけているのか探すのに苦労する時もあります。そんな時はフォルムカードがおすすめ。その地域の特産物や観光名所などが絵柄となっている変わった形のカードで、郵便局で手に入ります。
絵はがきやフォルムカードでは書くところが足りない人におすすめしたいのが、ホテルの部屋に備えられている便箋と封筒です。老舗のホテルやリゾートホテルなら、ロゴが入っていて紙も上等、何よりそれは泊まらなければ手に入らないものです。旅のお裾分けに部屋に備えられた紅茶のティーバックを一つ同封すれば一緒に旅をしている気分になってもらえるかもしれません。最近はどのホテルにもレターセットがあるというわけではないかもしれませんが、ぜひチェックしてみてください。
気の置けない人と一緒に旅行する場合にぜひ試していただきたいのが、セブンイレブンのプリンターを利用する方法です。道中で一緒に撮った写真をnetprintというアプリを通してはがきに印刷し、こっそり旅先から送ります。旅の間お世話になったお礼を伝えましょう。ちょうど帰る日に届くタイミングで出せばちょっとしたサプライズにもなり喜んでもらえますよ。（もちろん旅先にセブンイレブンがあることが前提になってしまいますが。）
今年は昨年の夏に比べれば帰省する予定の方も多いのでしょうか。とはいえまだまだ思うように計画を立て辛いところもあるかもしれません。どこにも行く予定がなくても日々のささやかな楽しみを積み重ねて思い出に残る夏にしたいものですね。旅行を楽しまれる予定がある方はBon Voyage!
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田丸有子（たまる・ゆうこ）｜喫茶手紙寺分室 note ライター
手紙文化振興協会認定 手紙の書き方コンサルタント
子供の頃から「手紙魔」と呼ばれるほどの文通好き。
切手に描かれている美術品や絵画の実物を鑑賞するための美術館巡りが趣味。目下ステイホームで始めたベランダガーデニングに夢中。
blog: CORDIALLY YOURS 手紙魔の手紙物語