
アングレーズ体ワークショップ
2日間のアングレーズ体のワークショップが終わりました。
アメリカからのご参加された方は朝6時から!ありがとうございました。
今はこの書体は私のスペシャリテですが、実はカッパープレートを真剣に習いだしたのは大失敗の経験から。
7年前、タイ人のお客様がカッパープレート体で妹さんへのお誕生日メッセージを書いて欲しいと依頼がありました。
私はNonが言えない性格で、ちゃんと書けないにも関わらずOuiと言ってしまったのです。
時間をかけて書きましたが、素敵なカードにインク一滴を落とすミスをしてしまいました。
今ならインクを落とさない方法や紙を削る方法を知っていますが、その時は自分の能力のなさに絶望感でいっぱいになりました。お客様に残念な思いをさせてしまって申し訳なくて悔しくて、絶対に書けるようにならなければとその時決意。
その経験があって、お客様でもあるアメリカのトップカリグラファー、エレナー・ウィンターズさんがいらっしゃった時にはその場でカッパープレートのレッスンをお願いしました。
フランス人3人の先生からアングレーズ体、エレナー先生からはカッパープレートを習いましたが、先生の教え方の差に驚きました。フランス人の先生方はは書くのを見せるだけ、エレナー先生はとても細かく論理的に説明してくれました。エレナー先生の教え方がわかりやすくて、私が教える立場になってとても参考になっています。
アングレーズ体とカッパープレート体を両方習ったことで自分の中で2つの違いがより明確に分かるようになっていきました。
私だから教えられる書体です。