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志布志商店街『テンカツ』 | 地域連携アドバイザー派遣③ 最終回
2023年2月、志布志商店街店主会活動『テンカツ』(鹿児島県志布志)と、地域連携アドバイザー・市村良平さん(株式会社スタジオグッドフラット代表)による意見交換 最終回が行われました。
これまでの様子は、下記をご覧下さい!
▼第一回目アドバイザー派遣の様子
https://note.com/tegakidesign/n/n0099b87e80ef
▼第二回目アドバイザー派遣の様子
https://note.com/tegakidesign/n/n53c4e2521818
◆もう一度、商店街を歩く
これまで、テンカツメンバーそれぞれの役割や、なぜこのメンバーで活動するのかというチームの根っこの部分を掘り下げながら、「商店街のこれから」を描くエリアビジョンについて、話し合いを進めてきたテンカツの皆さんとアドバイザーの市村さん。
エリアビジョンを描くにあたり、「大体200mほどの範囲にしぼった方がいい」という市村さんのアドバイスから、あらためてエリアを見直します。
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あらためてエリアを見返すと、メンバーの店舗をはじめ、市役所や寺など多様なスポットが混在します。地域におけるスポットごとの特色や役割を整理しながら、エリアの歴史や「兆し」について共有していきます。
エリアの歴史
・旧国道(60年前)。かつては、商店街に映画館まであり、賑わった。
・大慈寺を中心に、もの凄い交通量だった。
・区割りが昔の状態を残しており、奥行きの長い建物が多数存在している。
エリアの兆し
・志布志バーガーなどの出店、若者、市外の人も増えてきている。
・サンフラワーの影響もあり、バイカーが増えた印象。
そのほか
・大慈寺には、個人客が足を運ぶように。
・目に見える空き家(登記上は空いていない)が増えてきた。
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また、これまでの話し合いもあわせ、メンバーの総意として、「志(チャレンジ)が溢れる街」という言葉がキーワードに。
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◆ビジョンの方向性
話し合いの中で、ビジョンを実現していくための方向性として、①イベントの運営、②新規事業立ち上げ、③事業支援サポート の大きく3つが上がりました。
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市村さんは、「何をするにおいても、目的が重要です。その目的に近づくための一歩となっていることが大切です」と話します。
続けて、「イベントの運営は、呼び水として人を呼ぶことはできますが、店舗運営にはつながりにくい。その一方で、新規事業立ち上げや、すでにある店舗の事業支援サポートというのは、自分たちが作りたい商店街に近づけていく手段の中でも、変化が目に見えて分かりやすい。
おそらく、新規事業立ち上げ・事業支援サポートを念頭に置いて、イベントの運営を進めていくという形がいいのでは」とも。
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◆時間と目的を意識する
「(具体的な目標を掲げて一歩を踏み出すまでの)準備期間は大切ですが、その間にも状況が変化することもあります。先延ばしになると、その状況変化に対応したりすることも必要になっていきます。目的に向けて進むならば、小さな一歩を早く形にすることが大事です。
そしてそれは、自分たちが行動することが一番手っ取り早いです。皆さんのお小遣いで回る事業で構いません。
大事なのは、イベントではなく日常的に『街の風景を変えていくこと』。例えば屋台レベルでも、スモールステップからスタートしていくことが大切です」と市村さん。
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取り組みについては、「『何を作れば、何が変わるか』を考えて動くことで、日常は変わってきます。活動が活発になっていくと、人材も必要になってきます。
テンカツの『志(チャレンジ)が溢れる街』、『シャッターをひとつでも開けたい』、『稼げる商店街にしていきたい』の想いのもとに、人が戻ってきたり、新店舗が立ち上がっていくこと。テンカツの本来の目標を念頭において、事業の方向性・活動のバランスを考えることが大切です。
その上で、どのコンテンツに比重を置くかなど、具体的につめていく。あくまでも『これならできる』と思えることに着手する。
とはいえ、それでも、少し無理をしないと実現は困難であることも心に留めておきましょう」。
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また、活動においては、「①ビジョン、②事業、③KPI (※1) があります。
この、①ビジョン、②事業、③KPI の3つを、行ったり来たりと確認しながら、進んでいくことが大切です」と話してくださいました。
(※1) KPI とは、Key Performance Indicatorの略語。目標・ゴールに対する達成の度合いを測るために置かれる指標のこと
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◆最後に
市村さんとの意見交換を経て、「今回のアドバイザー派遣を通して知識を得たことで、次のステップについて考える時間を持つことができた」とテンカツの皆さん。
続けて、「今後、より地域と向き合い、エリアの兆しやビジョンを掲げていけたら。そのうえで、今後取り組むべき活動について、より深く考えていきたい。
そしてあらためて思ったのは、自分たち自身がやりたいこと・楽しいことに取り組み、その結果として人が集まり喜んでくれたら、ということ。その先に、利が上がり、地域・商店街が盛り上がったら本望です」と想いを話してくださいました。
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また、商店街にとどまらず、「『志布志』を盛り上げたい」とおっしゃいます。
地方においては、生涯現役・活動できる間はまだまだ若手。〈20年先も志布志で生きていく〉世代が中心となっているテンカツの取り組みは、今後も続きます。地域を担う若き経営者のエネルギーが志布志のエネルギーであると肌で感じる、意見交換の時間でした!
市村さん、テンカツの皆さんお疲れ様でした!貴重な時間をご一緒させていただき、誠にありがとうございました!
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本事業は【令和4年度 鹿児島県共生・協働センター「地域資源活用・協働促進事業」の地域連携アドバイザー派遣支援】を活用したものでした!詳細は、共生・協働センターのHPをご覧ください。
☞https://www.pref.kagoshima.jp/ab12/shigen/index.html