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Carl Zeiss Jena Sonnar 5cm F1.5
こんにちは。
生粋のLeica奴隷である僕ですが、実はLeicaと同じくらいCarl Zeissも好きなんです。
今回はそんなCarl Zeissの名レンズである、Sonnar 5cm F1.5、通称イチゴゾナーについて書こうと思います。
このレンズは1929年にルートヴィヒ・ベルテレ(Ludwig Bertele)の設計により生まれました。
Sonnarという名前はドイツ語で太陽を意味する"Sonne"に由来していると言われています。
スペック
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レンズ構成は3群7枚。コーティングの有無は製造時期によって違います。
そうそう、このレンズは製造時期によってスペックにも違いがあり、またその種類が多いため全てのバリエーションを把握することがとても難しいです。
製造初期は絞りの最小値がF8だったのですが、その後F11やF16、40年代に入るとF22のものが出てきます。
僕は製造年の同じイチゴゾナーを2本持っていてコーティングの有るもの、無いものをそれぞれ持っています。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/144447799/picture_pc_5cc860a3ad084bfebebd9712aeb628f4.png?width=1200)
上がコーティング無し、下がコーティング有りのもの、いずれも絞りの最小値はF11になります。目で見てはっきりと違いがわかりますね。
シリアルナンバー表を見る限りどちらも1937年製なのですが、前枠リングのフォントの違いやコーティングの違いがあります。
Carl Zeiss Jenaでは1936年ごろからレンズにコーティングを施し始めたそうなので、この2本はちょうどその過渡期に作られたものでしょう。
このように、製造年が同じでも色々違いがあるようです。
作例
今回紹介する作例はContax IIにコーティング有りの方のイチゴゾナーを付けて撮ったものになります。
撮影地は学校のキャンパスで、使用したフィルムはARISTA EDU Ultra 400になります。
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最後に
オールドレンズ特有の柔らかい写りと、モノクロフィルムのラチチュードの広さが相まってとても素敵な写真ではないでしょうか。
開放では甘く、でも絞るとしっかりシャープに写ってくれるとても素直なレンズです。
価格も2〜3万円でそこそこいい状態のものが買えるのでオススメです。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
では、また次の記事で。