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町の小さな中華屋さん ろくめい(福島県いわき市)

お店は常磐西郷町。しまむらのすぐ裏手にある。

ある晴れた日曜の昼下がり。初めてお店を訪ねると、厨房の横で子どもが宿題をしている。厨房で鍋をふるう大人と話す様子を伺うに、どうやら親子のようだ。家族で経営する町中華なのだろう。

メニューはこちら。

町中華だけに、定食や一品メニュー、酒類も豊富にそろう。

お店が押している『俺の担々麺』にした。

俺の担々麺

まず何より、見た目が美しい。海老のビスクのような濃厚でコクがありそうな見た目。もしくはスープカリーのような。例えは下手くそでも、とにかくなめらかでキレイ。

一口すする。
そして、もう一口。
さらに、もう一口。
最後に、もう一口。
もう一回、もう一回だけ、一口。

止まらない。ずっとすすり続けていたい。このスープ、とんでもない旨さだ。

ベースはおそらく芝麻醤×動物系×魚介系。胡麻の風味がちゃんとあるものの、特有の甘ったるさはなし。まろやかな口あたりだが、素材の味もしっかりする。

スープを口に含んで数秒後、花椒のシビ辛がしっかりめにやってくる。これがまた絶妙なアクセント。

麺は中細の縮れ。特段の独自性は感じないが、スープとマッチして、ふつうに旨い。

具材は甘じょっぱい肉味噌。ネギ。そして、シャッキシャキで甘いチンゲン菜。これがまた旨かった。チンゲン菜がここまで印象に残るとは。

麺を食べ終えると、セットで付いてくるごはんを旨すぎスープにドボン。レンゲでかきこむと、至極の時間を過ごすことができた。

旨すぎスープにごはんをドボン

果たして、想像以上の旨さだった。個人的に、スープはあのビブグルマンの名店『鳴龍』の担々麺より旨かったかなと。一食の価値ありだ。

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