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絵本紹介 - 『お月さんのシャーベット』『にげてさがして』

児童養護施設へ絵本を2冊贈りました。

2冊とも素敵な絵本なのでご紹介したいと思います。

1冊目は『お月さんのシャーベット』です。

暑い暑い夏の夜、みんなエアコンをつけて涼んでいると、なんと暑さのあまり、お月さんが溶け始め、お月さんのしずくがぽたぽたと落ちてきます。

しっかりものの、はんちょうのおばちゃんは大きなたらいでお月さんのしずくを集めます。

そんな中、停電でエアコンが停まってしまい・・・。

「あついあつい夜のおはなし」です。

こちらのお話、語り口調が関西弁?(違っていたらすみません)で進むのですが、なぜだろうと素朴な疑問がありました。

アマゾンのレビューを見てああなるほどと思ったのですが、原書の文章の押韻など、詩的な表現素晴らしいようで、翻訳に際し、できるだけその素晴らしさを表現するためにこのような形になったのだと思われます。

味わいのある表現となっています。

登場人物(登場動物)は絵を切り取った紙の人形となっており、背景にはミニチュアの家具や背景を利用しているようで、すべて絵で描かれた絵本とは一味違ったとてもユニークで可愛らしい空間となっています。

原書もぜひ読んでみたいと思いました。

2冊めは、世界中で大人気で、僕も大好きなヨシタケシンスケの絵本『にげてさがして』です。

「にげるために、さがすために、きみのあしは、ついている」

窮屈な世の中で「うんうん、そうだよね」と救われた気分になれる、素敵な絵本です。

ヨシタケシンスケさんの絵本は他の絵本もそうなのですが、「こんな生き方もあるよね」という提案に押し付けがましさが一切なく、ほっこりする可愛いイラストと、日常のよくあるできごと、風景を使いながら示してくれるので、読んでるだけでスーッと心に染み込んできます。

ボランティアを始めたことで絵本を読み出しましたが、絵本の世界がこんなにも豊かで楽しいものに気づけたことは僕にとって大きな喜びです。

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