とにかく何回でも見ている好きな映画3-1位
【第3位】バックトゥザフューチャー
先日TVで放送してたから久しぶりに見たけれどもやっぱり面白い!!!
マーティが恋人にキスをしようとしたら寄付金を募る邪魔が入ってその際渡されたチラシが後々役に立ったり、男の子を追いかけたこともないと憤るママが話す魅惑の深海パーティの話があって過去の若きロレイン(ママ)のヤバさが際立ったり、流れと伏線の回収。何度見ても感心してしまう。
今回は山ちゃんがマーティの吹き替えをやっていたんだけど、私は三ツ矢雄二世代だったから「かっこよすぎじゃない?」と思って違和感を感じた。
で、じゃあ実際私が覚えのある三ツ矢マーティと山ちゃんマーティはどっちのが本物に近いんだ?と思って今回初めて英語でバックトゥーザフューチャー見てみたんだけど、強いてどちらかというと私的には山ちゃんだった。
多分マーティはあの年頃にいるような若者言葉を常に口にしている(翻訳だと「また"ヘビーだ"と言ったな!」くらいしか説明がないけど。)軽薄でそれなりにイケてる部類の男の子だったんだろう。
軽薄な現代っ子が過去にいって過去と自分のつながり、家族やドクや恋人とのつながりを感じる物語だったのかな。
最もタイムスリップ前の家族とタイムスリップ後の家族は顔以外ほぼ変わってしまって、それでもつながりを感じるかどうかといったら自分的には謎だけどあまりそう思わせずスカッとした印象で終わっているのはすごいなぁ。
1985年アメリカにも1955年にもあまり縁のない私だけど、どちらの時代も生きていた人なら小ネタ満載で本当に面白いでしょうね。
でもそうではない人でもおいてけぼりにされない。
タイムトラベルものなんて、ともしたらお気楽コメディものになりがちなのに全くそうなっていないところがこの映画の天才的にすごいところだと思います。
あとはね、曲がいいよね。
テーマ曲ももちろんだし「Earth Angel」を弾くマーティの顔がとてもかわいい!
マイケル.J.フォックスは身長が低いんですけど、ポツンと感がよりでててよかったし、背が低いからこそビフとの対比が光るってものです。
そのあとのJohnny B. Goodでノリノリのマーティもかわいい♪
【第2位】HELP!4人はアイドル
脚本はダメダメの極致で変な話がついてくる長編MVと思った方が正しいナンセンスドタバタコメディ。
話の素っ頓狂具合はすごくて、第6位の名探偵登場を上回る。
本当に意味もなく数カ国を股にかける上に、『突然ポールが小さくなる→ポールの大冒険がはじめる?→と思いきやあっっという間に元に戻る』…なんの意味があったんじゃーーーい!
『自販機の中に入り込んだ人が指輪をかじりとろうとする』『入れ歯で芝刈り』...どういうこっちゃーーーーい!
というとっちらかり具合。
まずファン?から送られてきた指輪をはめてみたら取れなくなった、それが生贄用の指輪だった、という始まりからしてちょっと意味がわからないんだけど、この映画に意味、脈絡、話の筋を求めてはいけないのである。
ただただビートルズを愛でる映画。
元々は実際ドラマーのリンゴが指輪が好きだったので、指輪をめぐる話にしたらしいんだけどビートルズの中ではちょっと大人しめなリンゴが主役になっていることで私としては「よかった😊」と嬉しい気分に。
で、その指輪がでかい!!!!昔の宝石飴レベルででかい。
「指を切らなきゃ!」と冗談を飛ばす3人に対して「平気さ」とドラムを叩いてみせるリンゴが健気でかわいいんだけど、一生あったら絶対邪魔じゃろ。
じゃあこの映画の何がいいかというと、そう、愛でる!
映画の中で彼らが(カラーで!)わちゃわちゃしているのがとてつもなく楽しい♪のです!!
冗談を言い合うビートルズ、ヘンテコなおうちに暮らすビートルズ、雪と戯れるビートルズ、色々な衣装を着るビートルズ。はぁ楽しい。
私はビートルズ中ではこの1965年前後のマッシュルームへアにスーツを決めたアイドル・ビートルズが見た目も曲も一番好き!
本人たちはこのアイドル像をあまり好きではなかったようだけど。
あとMV部分は本当に最高で、レコーディングシーンの「You're Gonna Lose That Girl」(逆光とタバコのスモークの中歌うカメラワークむちゃいい)、リンゴのしょぼくれ具合が可愛い「You've Got To Hide Your Love Away」(タンバリンが哀愁を誘うよね)、突然始まる「Another Girl」(そのガールズはどこから出てきた)、スキーをいそしむ4人が最高な「Ticket to Ride」(最高)そして「HELP!」に始まり「HELP!」に終わる感じ!
YES、仲の良いFab Four Forever…!
DVDも買ったんだけど何回かの引越しのどさくさでどこかに行ってしまった。また買おうかな。
ところで今ビートルズの新品CDめちゃ安で買えるから気になったらCD屋さんでぜひ買ってみて!
好きな曲がわからんという人はビートルズレィディオという素晴らしいサイトで曲を延々流してみて、ピンとくる曲が入っているアルバムを買うんだ!
【第1位】ルパン三世 カリオストロの城
国営カジノから盗んだ現金がよくできた偽札でピンときたルパンが次元とともに向かったカリオストロ公国で追われている途中のクラリスに出会い….。
と、とにかく話の全てが流れるように見事に進んでいく。パズルのピースがパチパチとはまっていくような心地よさ。
札ビラのシャワーからのオープニングの始まりと道中の様子もすごくいい!!
といっても決して寸分の無駄もないしゅっとした話ではない。
アニメ大ジャンプ、スパゲティの取り合いなど遊び心も忘れず、だけどそんなコメディ的描写でもきちんとそのキャラの性格や役割を示すサインになっていて(例えば最初の大ジャンプあたりは彼らが(今回は)ローテクな泥棒で、身体能力が高く、コンビの息がぴったりで、人をおちょくるタイプの人間だということがわかる)非常に興味深い。
特にクラリスはコメディ要素はほぼないんだけど、動き、セリフ、その時着ているものひとつひとつで彼女の人となりが表現されていてよくもまぁこんなことを思いつくなと感心したり呆れたり。
いつものメンバーが知られざる小国で騒動を起こす、という"おなじみのこと”と”新しいこと"のバランスがいいからみていて毎回楽しいのだと思う。
それはこの映画の”繰り返し”と”秘密の露呈”にも同じこと言えることかも
冒頭&北の塔に向かう大ジャンプ然り、意識を失ったルパンに水を与える(濡らす)幼女クラリス&少女クラリス然り、様々なしつこくない程度の繰り返しがあって、なんというか無意識下に安心感とリズムを与えているような気がする。
そして逆に、ご先祖様が隠していた財宝などハード面の隠し事からからクラリスと出会っていたことを黙っていたルパンといったソフト面の隠し事まで色々な隠し事が明らかにされる様子がこの映画を単調にしていないのだと思う。
なんて難しく考えてみたけど、、、本当に単純に面白いんだよねぇ!
で、とっつぁんの名言からの何もかも納得の読(観)後感!!感無量!!
そして先日映画館でみたときに思ったんだけど空気感すごい。
40年以上前なのにひんやり空気まで再現されるようなこの作画クオリティ...
(だけどクラリスは若くしてあの公国を統治していくの大変そうだな。政治的右腕となるような人いるのかな…)
日/英のDVDも持っていたんだけどHELPと同じく引っ越しのどさくさでどこかに行ってしまって、仏DVDを新たに買い直しました。
仏版は基本的に日本語版と近いと思うんだけど決定的に違うのが『クラリスの声が酒焼け感ある』です…。すごい老けて聞こえるのでしんどいです…。
オリジナルでは16歳くらいの設定という話だけどそのくらいの歳の子がどうのこうのというのは欧州的にはアウトなのかな…?
ちなみにルパンは英版ではウルフ、仏版ではエドガーと呼ばれています。