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インターンってどうやってできたの?

1. インターンシップとは

①インターンシップの定義
インターンシップとは、「学生が、在学中に自らの専攻、将来のキャリアに関連した就業体験を行うこと」です。

②主な活動内容
自分が将来働きたいと思っている企業や興味のある企業で、その職場の仕事を体験します。そうすることによって、企業別の仕事内容の違いや働いている人たちの雰囲気などを知ることができたり、実際に働いている将来の自分を想像したりすることができます。

2.インターンシップが生まれた理由

①インターンシップの起源
もともと、インターンシップは20世紀初めのアメリカで生まれた制度でした。当時のアメリカでは、3年以内に退職する人が多く、その理由が「就職前と後で企業に対するイメージギャップがあったから」でした。そのため、実際に働き始めてから企業について深く知るのではなく、社員になる前から企業の雰囲気や働き方について知り、自分と企業が合うかどうかを確かめてもらうために始まったと言われています。

②日本での導入と広がり
日本では、アメリカのインターンシップ普及率が8割ほどになった1997年に、本格的にインターンシップが導入されたと言われています。最初の頃はあまり普及していなかったものの、近年ではキャリア教育に注目が集まり、85%を超える大学生がインターンシップに参加しています。また、インターンシップを実施する企業も増えていることからインターンシップの普及率が上がっています。
インターンシップには、短期インターンシップと長期インターンシップの2種類に分類でき、それぞれの特徴について紹介します。

短期インターンシップとは、5日から2週間ほどの期間をかけて、グループで課題解決に取り組んだり、社員とともに現場同行を行ったりするインターンシップのことです。直接企業で働いている人から業務について詳しくお話を伺えたり、短期間で複数の企業にインターンシップに参加して比較検討することができます。

長期インターンシップとは、3か月以上の期間をかけて、実際に働いている社員と同等の業務を行うことができるインターンシップのことです。期間が長く、仕事内容が社員と同じようなものなので、短期インターンシップよりもその企業について深く理解することができます。

③教育と実務をつなぐ架け橋
インターンシップの大きな目的は「教育」であり、学校では学ぶことのできない、実際の会社内での業務を体験します。その中で企業側は今の学生に対して状態を把握し、的確に教育していくという場にすることができます。学生側は普段やったことのない実務をこなして自分を成長させる場にすることができます。また、学生は企業に社会の一員として扱われるので礼儀や責任感についても学べる機会となります。

3. 今どきのインターンシップ

主に大学3年生が就職活動のために取り組むというものでしたが、最近ではインターンシップに参加する年齢が下がってきていて、高校生で取り組んでいるという人も少ないですが、出てきています。また、歴史ある企業だけではなく、学生起業家が立ち上げた会社のインターンシップに参加するという方もいます。そして2020年度からは新型コロナウイルスの感染拡大に伴って、オンラインでのインターンシップの実施が急増し、コロナ禍が落ち着いた今でもインターンシップに取り組める一つの方法としてオンライン形式は残っています。インターンシップを実施することによる企業側のメリットとしては以下のことが挙げられます。

①人材育成
インターンシップは、企業にとって学生との接点を増やす機会につながっています。その中で、企業は学生に対してキャリア教育を行うことができるので、将来有能に働ける人材を見つけ、会社の即戦力となる人材を育てることができます。

②企業理解を深めてもらう
実際に就職した時と同じ環境下で学生に仕事をしてもらうことで、企業の仕事内容だけでなく職場や人の雰囲気、働きやすさなど、その企業だけの魅力を理解してもらうことができます。そうすることで企業により適した人材に就職してもらえ、長く働いてもらえる可能性が高まります。

4. 高校生にとってのメリット

①将来の進路選択につながる
自分の興味ある分野の企業で働くことを体験できるので、自分と企業との適性を確かめながら将来どんなところで働くかを決めたり、働きたい企業で働くには大学でどんなことを学んでおけばいいのかなどを決めるきっかけにできます。また、どんな企業ならば自分のやりたいことができるのかを考えることができます。

②社会人基礎力の向上
社会人基礎力とは、「前に踏み出す力」、「考え抜く力」「チームで働く力」の3つの能力のことを指します。インターンシップに取り組むということは、自分の知らない環境に飛び込んでみる、やったことがないことに挑戦してみるということなので、まずインターンシップに興味を持ってやってみることで前に踏み出す力が向上します。また、与えられた業務を最善を尽くして最後まで考え抜く力や、周りの人と協力して成し遂げる力が向上します。

③自己理解と成長の機会
インターンシップでは、仕事をすることはもちろん、仕事を計画的にこなすための目標設定や自分の業務に対するフィードバックなどを経験することができます。なので、今の自分には何が足りていないのか、逆に自分の強みはどういうところなのかなどを理解することができます。また、インターンシップをすることで、他にインターンシップを経験している同年代との関わりはもちろん、今まで関わりがなかった世代の人たちとも一緒に仕事をしていくので、新たな人との関わりを持つことができます。


TeenWorkerは、中高生向けにインターンシップやキャリア支援を提供しています。若い世代の社会進出を支援するため、個々の興味や目標に合わせた第一歩をサポートしています。また、進路選択の機会や実社会での経験を通じて、将来のキャリアを自ら切り開くスキルを身に付けられるよう導いています。

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