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TEENS ROCK IN AICHI 審査基準に対する考え方

ROCK IN JAPAN FESTIVALにつながる当大会、TEENS ROCKのグランプリ選考における審査基準の考え方として、2021年8月に茨城県ひたちなか市で開催された「TEENS ROCK IN HITACHINAKA 2021」の最後の講評の中で株式会社ロッキング・オン・ジャパン 森原 秀樹 氏が語られております内容の一部を抜粋して紹介させていただきます。

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森原 秀樹 氏(株式会社ロッキング・オン・ジャパン)

全国高校生アマチュアバンド選手権 TEENS ROCK IN HITACHINAKA 2021

評価はですね、やっぱり今年もすごく難しかった。このTEENS ROCKというのは毎年毎年レベルがどんどん上がっていて、審査員もだいぶ時間かかっちゃったんですけど、結構議論しながら甲乙つけがたいなというところでみんな横一線で並んでいて、その中で何か光っているものがあったところ、あったバンドに各賞を授与しているというところがあります。

音楽の楽曲制作の専門家の皆さんが今日も審査員のメンバーだったんですけど、その御意見も聞きながら、プラス自分が私の立場で考えたのは、いつも同じことを言うんですが、フェスのステージに上がってみんなが演奏していて、その音がフェスの参加者にどう届いて、参加者との間でどんなコミュニケーションが生まれるかな、そこにはどういう世界が広がっていくのかな、 ということを想像して、想像にピッタリはまったかはまらないかってところで、頭一つ抜けるか抜けないかというところを見ています。

頭一つ抜けるのが何かというと、いつも同じですが、みんなパフォーマンスはすごい頑張るんですよ、演奏の技術もどんどん磨いている。一つ違うのは自分がこういうことをやりたい、自分がこういう歌を作りたい、楽曲を作りたい、演奏がしたい、というところに留まっているとそこまでで、そこから先、この音ってどういう人に聞かれたがっているんだろう、フェスの参加者ならフェスの参加者の人たちは何を聞きたがっているんだろう、どういうコミュニケーションを自分たちととりたがっているんだろう、そこにどういう欲求があるんだろう、求めがあるんだろう、ってことに対して、誠実に向き合って、そこに対して自分の技術で音を出していく。その誠実な姿勢が持てているかどうかで頭一つ抜けるかどうかってことになるのかなというふうに思っています。

ちょっと難しいんですけど、やりたいことをやるだけじゃなくて求められていることをしっかり答えていく。音楽のチカラってそういうところにあるのかなぁというふうに僕も思っています。

TEENS ROCK IN HITACHINAKA 2021 YouTubeより

全国には多種多様な大会があり、それらの大会の中には審査の独自基準があったり演奏技術や表現力を数値化し相対的に比較するようなものなどが一例として挙げられます。

高校を卒業して、なおも音楽を続けたい。そういった思いを我々は大切にしたいし、じゃあ卒業してから音楽を続けていくにはどういうものが大切なのか、求められるのか、その答えがまさに森原氏の言葉に含まれていると思います。

音楽のステージとはただ自分たちが発信する一方的なものではなく、出演者とお客さんとの双方向のものであると考えています。こういう視点を持ってステージに立ってほしいです。

他の大会にもそれぞれの考えやビジョンがあります。ROCK IN JAPAN FES.に通じるTEENSROCKは、株式会社ロッキング・オン・ジャパンさんが持つ考えに共感し、大会を運営しております。

私個人の希望をあえて言うのなら、自分が虜になってしまうような出場者に出会いたいし、その出場者の成長していく姿を応援し見届けたいです。

その想いが、TEENS ROCK IN AICHIの運営に私が委員長として携わることの原動力となっています。

大会を通して集まった人々の間で、その場でしか得ることのできない出会いと感動が一つでも多く生まれることを期待しております。

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