見出し画像

【TOY2020出演者紹介】ニューグリフィンズ

飄々としたラップと柔らかいながらもキレのいいギタープレイが特徴的な前里慎太郎、そして「世界一楽しそうにドラムを叩くドラマー」フリハタマリカによる2人組ニューグリフィンズ、2017年以来となる3年ぶりのTOY登場です。

少年時代の郷愁をちりばめたリリックと音の隙間の張り詰めた空気との絡みが秀逸な名曲「スカイナード」、「クリーニング屋の看板が好き」というシンプルなメッセージをクリーントーンのギターとトリッキーなドラムプレイで包み込んだ「クリーニング」(なお前里は見かけたクリーニング屋の写真をコレクションしている )、力まずスーッと伸びる声にのせて登場人物の何気ないながらもさまざまな表情が楽しめる「話す人」MVなど、うららかな春の木漏れ日のようなサウンドと、相反してスリリングなライブパフォーマンスが彼らのストロングポイントだ。

IC(ソロMC)・4MCバンドBSB(BEAT SESSION BAND)など幅広い活動を繰り広げている前里慎太郎だが、今年の正月に観た彼のソロライブ(当初ニューグリフィンズで出演予定だったのが、フリハタマリカが体調不良の為、急遽ソロライブになったのだ)では自作の詩を記した手帳を片手にポエトリーリーディングをやっていた。
イレギュラーな状況だったとはいえライブハウスの熱狂とは真逆の、静かで、それでいて熱く引き込まれるライブは随分斬新なパフォーマンスだなと思ったんだけど、今になって思うとその数ヶ月後に人数制限がかかりコールアンドレスポンスもできないライブが主流になることを予言しているようなライブだった。

今回のTOYは配信でやることが前提だったので、モニター越しの映像が「ライブハウスの熱狂」のトレースにはしたくないというコンセプトで出演者を選ばせてもらったのだが、その中で真っ先に頭に浮かんだのは彼らだった。彼らのパフォーマンスがモニター越し・スマホ越しにどう映るのか、とても楽しみだ。(マル)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?