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[メソトロジ]ワークロードの特性の把握とは?
「ワークロードの特性の把握」とは、システムにかかる負荷の詳細な分析を行い、その原因、特徴、および時間的な変化を理解するプロセスです。以下に、指定された各項目に基づいて詳細を説明します。
負荷をかけている主体の特定
プロセスID、ユーザーID、リモートIPアドレス:
プロセスID: システムの負荷を引き起こしている個々のアプリケーションやサービスを識別します。
ユーザーID: 負荷を生じさせているユーザーのアカウントを特定します。
リモートIPアドレス: ネットワーク経由でシステムにアクセスしている外部エンティティを識別します。
負荷の原因
コードパス、スタックトレース:
コードパス: 負荷を生じさせている具体的なコードの実行経路を特定します。
スタックトレース: 特に問題が発生した場合、どの関数やメソッドが関与しているかを明らかにします。
負荷の特徴
IOPS、スループット、方向(読み書き)、タイプ:
IOPS(Input/Output Operations Per Second): ストレージシステムへの読み書き操作の頻度。
スループット: システムが単位時間あたりに処理できるデータ量。
方向: 読み込み操作と書き込み操作のどちらが主にシステムに負荷をかけているか。
タイプ: データの種類やリクエストの種類(例:データベースクエリ、ファイル転送など)。
分散(標準偏差):
負荷の変動の度合い。負荷が一定ではなく、時間や条件によって大きく変動する場合、その分散を分析します。
時系列的変化とパターン
時系列的変化、毎日のパターン:
負荷は時間帯、曜日、月などによってどのように変化するかを分析します。
日常の業務時間、夜間のバッチ処理、週末のトラフィックパターンなど、定期的な変化があるかを調べます。
ワークロードの特性を把握することは、システムのパフォーマンス問題を診断し、適切なリソースの配分や最適化を行うために重要です。このプロセスは、システム管理者やエンジニアによって実施され、システムの健全性と効率を維持するために不可欠です。
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