露出設定で写真が変わる
なにやら大仰なタイトルですが、最近、露出の決め方を試行錯誤する中で、感じたことを書いてみようということです。
今日やったのは、手持ちの入射式露出計で太陽光を測りながら撮っていくこと。
午後4時、快晴の光はISO200, 1/500, f5あたり。そのままの値をカメラにセット。日が傾くにつれ、徐々に弱くなっていくので、適宜測りなおします。
日が当たっている所は適正に写り、陰になっているところのディテールまでは写らない。
こうすると自然に、直射日光が当たっているシーンを選ぶようになります。
以下三枚、同じ露出値。撮って出しです。
ギリギリ白とびせず、トーンは豊かに、シャドウはそれなりに落ちていく。
TTLのAEだと、シーンが変わるたびに露出補正をかけますが、それが無いので集中力が上がります。露出値に合わせてシーンを選ぶようになります。これが、「露出設定で写真が変わる」意味です。
以下4枚も、同じ露出値。
コントラストは高いけれど、後処理で上げたコントラストでなくて、カメラそのままのコントラストなので、トーンも保持していて、自然です。
以下2枚、同様。日光直下のテクスチャなどは、撮って出しでバシっと出ますね。フィルムをシミュレートしているカメラメーカーのチューニングが秀逸なのでしょう。
シェード部の描写や、表現意図により、露出を変える場合でも、基準からずらすだけなので簡単です。以下マイナス補正、プラス補正。
露出優先という考え方は、諧調の出方をコントロールするメソッドとしても有用だと思います。慣れれば光を読んで意図する諧調に落とし込むことが、できるようになるかもしれません。
使用機材:Fujifilm X100T モノクロYeモード DR100 その他初期値
セコニック露出計