見出し画像

露出計なしで撮ってみる

きっかけは_masayasu_さんのツイート。露出から考える??

動画は写真家・渡部さとる氏のワークショップ的な内容。
晴天の屋外ならこの値、日陰ならこの値、というように決めておく。露出計を使わないメソッドです。
晴天の日なたは1/1000 f8、日陰は1/125 f8で撮っていく。ISOは400。
私も前世紀(!)に写真学校で習ったけど実践せず。スナップはずっとTTL測光です。大多数の方はそうなんじゃないかな。
古いやり方、と切り捨てるのではなく、美しくプリントしやすいネガを作るのに有効なメソッドなんだそうです。
デジタルになっても、撮って出しで良いデータ(=ネガ)のほうが、後でいじるよりきれいな作品(=プリント)になるでしょう。
私は露出が下手なもので、絞り優先オート+露出補正ダイヤルで撮っても、後で少なからずトーン補正をやることが多い。フィルム時代の初心に帰って、露出計に頼らないで撮ってみました。

1/1000 f8 ISO400

・カメラはFujifilm X20。光学ファインダーなので、撮影画像は見えません。
・フィルムシミュレーションはモノクロYe ダイナミックレンジ100
・ISO400で固定。
・JPEG撮って出し(水平は補正したものあり)

晴天では1/1000 f8で通します。
上の写真、黒つぶれも白とびも無く、良好です。

日陰ではとにかく1/125 f8で撮ります。日なたの+3段と覚えます。
下の写真、直射日光の地面は飛んでますが、日陰はトーン豊かです。
白い壁、黒い壁はそれらしく見えるし、暗部も潰れてない。

1/125 f8 ISO400

手前の自転車を描きつつ、奥の暗がりへトーンがつながっている。
普段ならオート頼みでもっと明るめに撮れて、後で暗く補正するような場面かな。手間が省ける。

1/125 f8 ISO400

日なた露出で、よく写ってます。

1/1000 f8 ISO400

下の写真、ほぼOKなトーンで楽しい。カゴと壁の諧調がとても良い。

1/125 f8 ISO400

下は、同じ建物を引きと寄りで撮ったもの。全景は日なた露出、ひさし内側のディテールは日陰露出で。全景では日陰が潰れがち、日陰では直射部分が飛びがちになります。この辺は作画意図により調節ですね。

1/1000 f8 ISO400
1/125 f8 ISO400
ちなみにオートだと1/110 f8でした

やってみるものですね。目からウロコ。後でトーン調整するとしても、破綻しにくい良いデータ(ネガ)ができそうです。露出の値やISOは、その時の天候や、各自の好みでアレンジすれば良い。

測光して露出補正をしながら撮るより簡単だし、気にすることが減り、より撮影に集中できるのかな、と思いました。ひとつのメソッドとして、とても有益だと思います。この記事をお読みの皆さんも、試してみたらいかがでしょうか。


おまけ
食卓露出というのも紹介されていたので使ってみた!
撮り歩いてものすごく暑かった~。お刺身定食。
綺麗なグラスのライトトーン。お盆の食卓も自然に、潰れも飛びもなく写りました。露出計、要らないんじゃ。。。(笑)

1/30 f2.8 ISO400
1/30 f2.8 ISO400
1/30 f2.8 ISO400

いいなと思ったら応援しよう!