ポリゴンウェイヴEP-可変的な普遍性
9月22日にリリースされたperfume初のEP「ポリゴンウェイヴ」。
すでに7月頃先行でデジタル配信されている時から、「良いな~」と思っていて気にしていたが、リリースされ、情報が解禁され曲の背景を知ることができた今、改めて「perfume」という日本の宝のすばらしさを噛みしめている。
私が小学生のころ、「ポリリズム」が小学校で爆流行りしてみんなが歌って、踊っていたことが懐かしい。perfumeは今年で結成20年、メジャーデビュー15年だ。
満を持してリリースされた「ポリゴンウェイヴ」はperfumeの歴史がすべて刻まれているアルバムのような1曲であり、聴いて、見て味わう曲であると感じた。
コンピューターミュージックごりごりの曲調と歌は加工された声で奏でられている感じ、これこそperfume…と感じざるを得ない。低音が響くサウンドが不安定さ、危うさを持つメロディーを生かす。
そして醍醐味である3人の息の合ったダンスも圧巻だった。「ポリゴン」(多角形)を彷彿とさせる堅い、キレのあるダンスと「ウェイヴ」(波)を感じさせる柔らかい、滑らかな振り付けを交互に行うさまが、なんか、もうさすがプロのパフォーマーだなあと感心感動した。
perfumeの昔から変わらない曲の再現性、スタンス、在り方はすべてのファンを離れさせない。そして変わらない3人の仲の良さと変わらないスタイル・髪型には高いプロ意識を感じさせられる。
ただ、ファン全員がperfumeから離れられない理由は曲が出るたびに更新されていく「進化」にあると思う。
どんどん世界クラスになるダンス、年を重ねるごとに美しさが増す3人、どんな人でも受け入れてしまうキャラクター。今までの魅力を残しつつ向上的に変化できる3人が、ファンは大好きである。
古参は良く、「昔の方がよかった」とか「最近の〇〇は好きじゃない」とか言ってしまいがちであり、古参をアピールしちゃう節を持っているが、perfumeは古参も置いていかなずに新しい風をとり入れる、懐かしさと時代に合う新しさを体現する天才だと心から思う。
変わらないものを持ちながら変わっていく、世界をどんどん広げていくことができる3人は真のパフォーマーであり、パフォーマーとして憧れる在り方をここでも体現している。
また、perfumeが輝いているのはもちろん3人の努力と才であるが、その3人を支えるチームperfumeのすごさも魅力の一つである。MIKIKO先生や中田ヤスタカはperfumeを200%生かす方法を知っている。
3人を最大限活かして無を形にする天才チームと、細かいニュアンスを再現できる技術をもつ3人が掛け合わされることで相乗効果が生まれ、全世界を虜にするのだと思う。
早く五感で3人を楽しむ日々が戻ってほしい。ライブいきたい。切実。ほんと。
ここで私がめちゃめちゃ見ているYouTubeと好きな記事を…!