見出し画像

バカモノ!言葉で人を殺せるんだぞ…

 小学校5-6年生当時の担任だった佐藤先生。

 私のクラス担任であり、当時所属した少年野球チームの監督でもあった、尊敬する先生に言われた一言が忘れられない。そして、今でもその言葉を大切にして生きている。

「バカモノ!言葉で人を殺せるんだぞ…」

 小学5年生のある日、どんな何を言ったか忘れてしまったが、私は迂闊にもクラスの男子生徒に酷い言葉を浴びせてしまった。
 その事は早速、学級会で取り上げられ、私は謝罪を求められた。悪気はなかった事だけは覚えているが、何人ものクラスメイトから厳しい意見を言われ、相当凹みながら皆の前で相手の男子生徒に謝った。で、これでもう終わり…と、思った私に担任の佐藤先生が、改めて確認するがお前は本当にその様に言ったのか?と尋ねた。

 はい、その通りですと応えた私に先生は…

 バカモノと一喝して、前出の通り言われた。いま思えば、佐藤先生は私だけでなくクラス全員にこの事を伝えたのだと思う。
 厳しい一言であったが、生涯忘れられない、感謝している言葉である。
 言葉で友達に辛い思いさせた私を、厳しい言葉で生かしてくださった。

 いま、森さんが多くの国民から厳しい批判の声に晒されている。立場のある者の"配慮のない発言”だから仕方ないと考える。

 しかし、どうだろう…どんな立場であろうが批判しているすべての国民は、自身で責任をとる覚悟をもった言葉で森さんを批判しているだろか?
 コロナ禍における様々な事に対する批判も同じである。

 正論を振り翳して、鬼の首を取ったかの様に無礼な言葉を放つそれらは、過去の失敗から学んだ私から見ると、余りにも配慮がない様に感じる。 

 街ゆく人の街頭インタビューでの一言も、国会でのやり取りも、テレビを始めとしたすべてマスコミ関係者やコメンテーターの一言も…
 ここで言う配慮した発言とは、よくよく調査し、確かめ責任を負える言葉だと考える。

 そこで、あえて一言申し上げる。

 彼を批判し、いまの立場から引きずり下ろそうとする方々…

 森さんを言葉で殺せるのですよ。

いいなと思ったら応援しよう!