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#5 人生の幸運
友達が結婚した。
大学の時に出会い、今も連絡を取り合う仲である。友達の苦労を知っているからこそ、自分のことのように嬉しく思えた。
ふと、ナルトを思い出す。
人との繋がりを断ち、人を傷つけ、一人になろうとするサスケ。一方、ナルトはそれでも「友達だからだ」と言って関わろうとしていた。
特に、最終決戦後の会話から、友達の結婚を聞いて嬉しく感じた自分の気持ちが理解できた。
サスケ「なぜそこまでしてオレに関わろうとする!?」
ナルト「もう分かってんだろ?」
「体が動かねーからって・・・今度は口がよく動くじゃねーの」
サスケ「いいから答えろ!!」
ナルト「友達だからだ」
サスケ「・・・・・・・・・」
「それはかつて聞いた」
「お前にとってのそれは・・・いったい何なんだ?」
ナルト「・・・・・・・・・」
「それ説明しろって言われても俺も正直よくわかんェーよそんな
の・・・ただお前のそーゆー背負ってゴチャゴチャしてるとこ見て
っと・・・なんでか・・・オレが・・・・・・・・・痛てーんだ」
オレが痛てーんだ。
友達の結婚を自分のことのように嬉しく思えたことと繋がった。
「本当の友達だったんだ」
小さいころ、友達の条件を考えたことがあった。嘘つかないこと、悪口をいわないこと、素直なことなど。確かに、大事な条件だ。もちろん、友達にも備わっている。
しかし、相手のことを自分のことのように思える友達は少ない。
いや、ほとんどいない。これが実情だと思う。
でも、なぜ、友達のことを自分のことのように嬉しく思えたのだろう。
それは、たぶん友達に感謝しているからだ。
大学生のころは、生きることが辛った時期でもあった。とにかく暗かった。
そんな中、普段と変わらず接してくれていた。
感謝の気持ちでいっぱいである。
こんな情けない奴と関わってくれて、ありがとう。友達には幸せになってほしい。
こんな友達が一人でもいてくれたことが
僕の人生最大の幸福の一つだと思う。
追記
サスケ泣いてたなぁ。
分かる気がする。。。