はじめての妊娠記録#11(出産レポpart1)
予定日から1週間超過してようやく出産しました。現在は健やかに育ち、まもなく2ヶ月を迎えるところです。なぜか超安産で産まれるとばかり思い込んでいましたが、いろいろあった息子との出会いをやっとこさ記録に残します。(読みづらい長文ですがご容赦ください・・・)
40w5d 診察〜入院
予定日を超過して1回目の診察日。子宮口は2cm、息子もまだ降りてくる気配が見られませんでした。エコーで前々から言われていましたが、息子の頭が大きめにも関わらず私自身の身長は小さめだったので、これ以上息子が大きくなる前に出産に持ち込んだ方が良さそうとの判断で、陣痛を誘発させるため翌日入院することになりました。
40w6d 入院〜出産
入院準備はほとんどできていましたが、急激に寒くなっていた時期だったので冬仕様の着替えに入れ替え、冷蔵庫の整理や洗濯など家事をし、シャワーを浴びて、夕方からの入院に備え落ち着いて準備をしました。陣痛がいつ来るかわからないのも緊張しますが、明日と決められるのもそれはそれで緊張するものだなと、落ち着いているつもりでもやっぱりどこかそわそわどきどきしていました。
病院に着いてまず、NSTモニターと内診で状態確認をしてもらいました。綺麗な個室と美味しそうなご飯が楽しみだったのでその後部屋に入って満喫し、夕食後に再度NSTチェック。翌日の流れを確認して早めに就寝しました。担当してくれた助産師さんがサバサバ系で質問する余裕がなく、初日から不安でしたが・・・
誘発剤投与
翌日朝6時からLDRでいよいよ誘発剤の点滴投与が開始。30分ごとに量が増やされていきました。7時半の朝食の時点ではまだ何の変化もなく、朝食も完食できました。ただ朝食後から徐々に生理痛のような痛みがじわじわきて破水(おそらく前期破水)。その辺りから急激に痛みが強くなり始めました。内診してもらってもまだお産は進んでいませんでしたが、誘発剤の投与を止めて様子をみることに。
陣痛との戦い
お昼頃に旦那さんにも来てもらう頃には、痛みの間隔は2−3分だったり4−5分だったりまばらでしたが、痛みが来ると声が漏れたり体をくねらせたりしないと乗り切れないくらいの痛みになっていました。助産師さんが内診してくれましたが子宮口は4cm程度にしか進んでおらず心が折れそうに・・・さらに途中から陣痛のたびに吐き気も催すようになり、陣痛→嘔吐→寝るを繰り返していました。何時頃か忘れましたが、途中でもう一度破水したものの子宮口はそこまで開かず、ただただ痛くて苦しいだけの時間が過ぎていきました。
そんな時先生が来て「赤ちゃんに酸素が届かず苦しいサインが少しだけ出ていました。もう一度サインが出たら帝王切開に切り替えた方がいいのですが、このまま子宮口が開くまでお母さんに頑張ってもらったとして、夜中にまた赤ちゃんが苦しくなってもスタッフが限られているのでできれば緊急の手術は避けたいです。このまま無事にお産が進めばいいですが、今のところ進んでないから早めに帝王切開に切り替える可能性もあるのでそのつもりで準備をしましょう」と言われ、そこから酸素マスクをつけられました。赤ちゃんのためにもちゃんと呼吸しないといけないと思って「フー」とあえて声に出して呼吸をしていたつもりでしたが、助産師さんに声を出すとエネルギー使うから出さない方がいいよと言われ、意識しましたがなかなかうまくいかず・・・結局「痛いー」と唸ってしまっていました。隣では、まだ確定では無いですが念のため夫が手術になった場合の費用の説明を受け承諾書の確認をしていました。
その後しばらくしてまた先生が来て内診してもらったもののまだ5−6cm?くらいしか開いておらず、このままだと明け方くらいまでかかるかなーと言われ、メンタルはぼろぼろに・・・早く息子に会いたい気持ちはあるしもっとポジティブに考えたかったのですが、息子には申し訳ないけど朝までなんて持たない!帝王切開でもいいから早くこの痛みから逃れたい!というのが本音でした。
緊急帝王切開
そんなこんなで午後の7−8時間?痛みと吐き気と闘った夕方ごろ、先生がまたやって来て「また赤ちゃんが苦しいサインが出たので、緊急帝王切開に切り替えます。これからスタッフを揃えて準備をしますのでよろしくお願いします。」とのこと。ここから一気に慌ただしくなりました。まず私自身は導尿(これはもう少し前につけられていたかも)・剃毛・点滴を。夫は再度手術の説明を受け家族へ連絡、そして院内のスタッフや別のクリニックに行っていたであろうお医者さんが呼び出され、確か夜中の20:45頃に背中からの麻酔をうたれて手術が開始されました。この麻酔を打たれるまでの間もずっと陣痛は続いていたので、ベッドへの移動や麻酔を打つために背中を丸めるのも苦しくて先生方をかなり手間取らせてしまいました。
麻酔が効いてくると陣痛の痛みを感じなくなりましたが、この時になって人生で初めてお腹を切られることの恐怖心がふつふつと沸いてきました。今思えば、さっきまで痛みから早く解放されたいと願っていたのに、今度は手術への恐怖心か!とせっかく息子に出会えるかもしれないというのになんて情けないんだろうと悲しくなりますが、その時は本当に怖くて仕方がなかったのを覚えています。いろんなレポで見ていた通り、胸から下の感覚がなく、お腹の中を探られているような引っ張られているようなゴソゴソ感を感じている間に
「んぎゃぁ、んぎゃぁ」
産声が聞こえました。
「あーほんとにお腹の中に赤ちゃんがいたんだな、なんだこれお腹の中で人間が育ってるなんて!神秘!生命!ほんとに産んでしまった!すごい!」的な。
嬉しいような信じられないような安心したような何とも言えない不思議な感情がいろいろ込み上げてきて泣いてしまいました。そのまま赤ちゃんの身体の確認をするために運ばれていってしまったので全く見えず、その後、元気な男の子ですよと顔の近くに持ってきてくれたような気がしますがこの時点ではほとんど確認できていませんでした。私が術後の後処理や縫合をされている間、夫が息子との対面と臍の緒カットをさせてもらっていたようで、終わるまでの間、側にいてくれた看護師さんが「ご主人泣かれてましたよ」と教えてくれました。
術後
処置室に移動し、ここで改めて念願の息子との対面!純粋にかわいい!親フィルター無しにしても可愛すぎる。尊いとはまさにこのこと!
このクリニックでは産後2時間は出産立会者の面会が許されていたので、夫と家族水入らず3人でのわずかな時間を堪能しました。私は割と満身創痍で麻酔が効き過ぎて?呼吸が苦しかったり顔が痺れていたり、感覚がないはずですがなんか身体のどこかが痛かったりという状態でしたが、さっきまでお腹にいたはずの息子を胸元に持ってきてもらうと何とも言えない暖かさを感じてこれ以上ない幸福感で包まれたのを覚えています。可愛くて愛しくてしょうがなくて何も考えられませんでした。
ちょうど日付を超える頃に夫は後ろ髪を引かれながら1人帰宅し、息子もナースステーションで預かっていただきました。その日の夜は夜通し看護師さんに術後のケアをしてもらいました。まさに要介護状態で、定期的に体温や血圧チェック、点滴の確認、導尿のパックや産褥パッドの交換など至れり尽くせりでした。うとうとしながらも深夜麻酔が切れ始めた頃に痛みを感じ始めたので点滴を痛み止めに切り替えてもらったり、寝返りがうてないので大きなクッションで体を支えてくれたり、暖房が乾燥するので調整してもらったり、喉が渇いたので水分をとっていいか確認すると、聴診器でお腹の音を聞いてくれて胃腸が動いていることが確認できたので少しずつ水分を取ることを許可してくれたりと、看護師さんのおかげで辛くて長い夜を乗り越えることができました。
産後の入院していた時のことはまた記事を分けて書きます。なかなかリズムがつかめずにいる毎日ですが割とまとまってよく寝てくれる子なので、時間を見つけて覚えておきたいこの産後1週間のこと、息子との日々は少しずつ記録していこうと思います。