【spin a yarn】
むせかえる薔薇の香りを嗅いだ時、わたしの中の幾らかは、そのほころびに絡め取られる。蝶の類になるものもいる。時折、懐こい蝶に出会う。離れていった後で、あれはわたしの連なりかもしれないと思う。羽ばたくそれは、多分、わたしよりもまた薔薇を選んでしまうだろう。

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