【MLLR:0077】 幼い自分
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Rose is red,
Margaret is white,
Sugar is sweet
And lilies are strange!
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リリィたちが絵本を読むのが上手なのは、マーガレットがたくさんの絵本を買ってもらっていたからかもしれません。旅先で、言葉は分からなくても、ストーリーを追うことができる絵本はマーガレットの友達でした。
両親がふたりとも取材に出かけて、ホテルにひとりこもることも多かったマーガレットです。お気に入りの絵本もたくさんあります。
マーガレットは、時々、寂しい気持ちになりたくて絵本を開きます。
「これは、どこのホテルで読んだかな?」
マーガレットは、ひとりでページをめくる幼いマーガレットを抱きしめてあげたい衝動に駆られます。それで、リリィたちやローズにもよく絵本を読み聞かせてあげるのです。彼女たちの後ろに、幼い自分も聞き耳を立てているのを感じます。
「リリィとリリィは将来のことを考えすぎだから、少し楽しい気分にしてあげなくちゃ」
このくらい大胆でいいのよって。
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マーガレット,リリィ,リリィ,ローズ 第77話 おわり
冒頭の写真は、毎回、マーガレットの家の私物が紹介されていきます。
四行詩はマザーグースの「ばらはあかい」をもじったもの。
原詩
Roses are red,
Violets are blue,
Suger is sweet
And so are you.