〖八花設計室〗 5月の作品ジャケットデザイン
haccaノベルのデザイナー、石川です。
haccaノベルのデザインについて〖八花設計室〗と題してお届けします。設計室はそのままでも、デザインルームと読んでいただいても結構です。
5月リリースの2作品のジャケットデザインについて解説をしてゆきます。
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5/8リリースの『さあ、恋を始めよう』。宮里イツキさんの作品です。
チェロが登場しますので、ヘッドの部分で、登場人物の心の動きを表現しました。傾いているほうは、演奏をしている角度です。そして、それを見つめるもう一台。
「ん? どした? 俺のことじっと見て」
彼が楽譜から顔を上げる。無意識のうちに彼を凝視していたらしい。恥ずかしくなった私は「なんでもないです」と目を伏せる。
ふたりの関係性を表現できていたら、と願っています。
背景に楽譜を配置することで、音の流れる様子も表しています。
物語では、音や感情、目に見えないものが豊かに表現されています。
また、新たに続編も発表されていますので、ぜひ本編をお楽しみください。
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5/20リリースの『ひねくれチョコレイト』。春日彩花さんの作品です。
物語の動きの起点となる、チョコレイトをモチーフにデザインしています。
背景の柄のように見えるものは、チロルチョコを敷き詰めたデザインです(実際のチョコを上からご覧になってみてください)。
信号を渡ってすぐの単身者向けマンションの自室に戻って手洗いをし、ローテーブルに買ってきたものを並べる。そこでレジ袋の中に、買ったおぼえのないものが入っているのに気が付いた。
子供の頃から売っている、ころんと小さな正方形のチョコレート。ピンクのセロハンに苺がプリントされていて、先週あたりからレジカウンターの端に期間限定のフレーバーとして並べられていたのを思い出した。
タイトル文字は「ひねくれ」に合うフォントだと思いますが、同時に「寝ぐせ」も表現しています。
ぜひ、本編で内容を確認してみてください。
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haccaノベルからは、引き続き第1回haccaコンのお知らせです。
詳しい募集要項は、上記、丹宗さんの記事をご覧ください。
募集期間は、2020年5月1日(金) 0:00 ~ 7月31日(金) 23:59まで。
たくさんのご応募をお待ちしております!
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