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[服部真澄さん]

服部真澄さんと話したのはいつだったろうか。バカラの出版が2002年なので、2000年か2001年くらいか。オンラインカジノに関する技術的な取材だった。2000年に中央省庁のWebページが改竄されて、世間的にインターネットセキュリティが注目を集めていた時期だ。内閣官房に呼び出されて前の会議が終わるのを待っていると、出てきたのは NTT の顔見知りだったりと、なんかそんな時期だった。不正アクセス禁止法が施行されたのも2000年か。何を喋ったかは憶えていない。

ところで、トライアスロンの大先輩で、家の門扉の製作などをお願いしている鍛鉄工芸家の西田光男さんという方がいる。ある時、その西田さんと話していて、服部真澄さんの名前が出たので、会ったことありますよなんて話をした。確か、服部さんの家の照明を造ったという話だった。多分、この本に出てくる。

服部真澄さんについてもう一つ思い出したことがある。住友銀行のニューヨーク支店長だった近藤章さんが「鷲の驕り」を熱心に薦めてくれたんだった。IIJ の鈴木幸一社長と3人でニューヨークの寿司屋での食事で、当時まだ30代の僕はかなり緊張していた。近藤さんとは、その後特に付き合いがあったわけではないのだけど、国際協力銀行の総裁になった時に、ちょっと手伝ってよと頼まれて IT 部門のセキュリティアドバイザみたいな仕事を引き受けた。後でちゃんと働くスタッフを付けるからという話だったが、その約束は果たされることなく、いつの間にか近藤さんもいなくなり、僕だけ残されている。調べたら、スシローの取締役になってた。マジか。

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