[西田光男さん]
ある時、実家に帰ると空き家だった向かいの家の前になにやら素敵なオブジェやら門扉やらが取り付けてあった。母親に話を聞くと、鉄の工芸家が引っ越してきたということで、もらった写真集を見せてくれた。
その後、大泉学園の自宅を大幅にリフォームした。玄関を入ったところにあった浴室を2階に移動してクローゼットと交換したことで広くて気持ちのいい玄関ができた。しかし、真ん中に構造的に抜くことはできない邪魔な柱が残ってしまった。リフォーム会社になんとかならないかと相談してもスリッパ入れはどうでしょうとかでどうもピンとこない。
そういえばと思い出して母親を通じて向かいの西田さんに相談してみた。この可哀想な柱をなんとかしてくれないかと無茶な注文をしてみたところ、断れるかと思いきやそういう注文は大好きだという。結果として鉄を巻いて自然木のようにしてみましょうということになった。
http://pageone33.ec-net.jp/monument-utashiro.htm
最初はランプではなくてキツツキだったんだけど、ナルニアの街灯みたいな感じにしたいとお願いしたらこうなった。でも、何か動物がいた方がいいなあというので、僕ら二人とも子年なんですという話をしたところネズミが2匹登っている。それまで、なければいいのにと思っていたモノが、もし新しい家を立てて引っ越したとしても、そこにも持っていきたいという存在になった。邪魔な柱に困っている人がいたら相談してみるといいですよ。
ちなみに、コロナ禍の中、手すりはちょうどいいマスク掛けになっている。
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