中川雄貴氏インタビュー ~ドイツ在住の中川氏に新規事業のこと、料理のこと、ドイツの現状について聞いてみました~ 聞き手 / HIROHIRO
中川雄貴氏は、元サッカー選手で、10代でドイツに渡り、かつてはあのドイツの名門「シャルケ04」にも所属していらっしゃいました。引退後は、大手旅行代理店に勤め、その後は料理人に。そして今年、ドイツサッカー遠征事業「Samurai Germany」の立ち上げをなさいました。そんな中川氏に、様々なお話を伺います。
Q(HIROHIRO)
毎日、ドイツで大変お忙しいということですが、どんな生活を送っていらっしゃいますか?
A (中川氏)
元々平日は日系の大手旅行会社で勤務しながら、平日水曜日仕事終わりと週末フルタイムで日本食レストランのコックの仕事をする週8勤務状態でした。
今はそのコックを本業にしてます。
レストランの仕事は週5勤務で、並行してバサラマインツのマーケティングマネージャーとして活動したり、空いた時間やオフはブログやSNSの発信をしてます。
一見忙しそうに見えるかもしれませんが、ほとんどが趣味の延長線上で、やらされてるというよりは、好んでやってるのでそれほどの負担はないです。
Q
現在勤めているお店はドイツにある和食のお店ということですが、中川さんはどんなお料理を主に作っていらっしゃるのでしょう。
A
私が勤めている日本食レストランは高級な日本食ではなく、家庭的な味を提供してます。
色々なニーズに合わせてる為、温かいものもお寿司も麺類も全てを提供してます。
Q
以前、フリーキックの動画をTwitterにUPしていましたが、休みの日に、たまにサッカーをすることはおありですか?
A
ドイツって結構自由にサッカーコートが使えるところが多かったのですが、最近は結構規制されていて、ボールを好きな時に蹴れる環境が無くなってきました。
膝の怪我もあり、思い切ってサッカーできないのが本当に残念です。
Q
ドイツに中川さんが来た時には、人種差別にもあったということですが、ドイツに来て、一番辛かったことは何でしょう?
A
辛かったほどではないですが、
アジア人=中国人というイメージが強くチャイナチャイナって街中で連呼されたり、目を手で細く伸ばして、お前の目は細くて小さいとか黄色いサルだ程度ですね!
Q
いままで、中川さんは日本でもドイツでも多くのゴールを決めてきましたが、一番印象に残っているゴールはいつの時のゴールですか?
A
1番印象に残るゴールはあのムービーの最初のゴールです。
(※編集注 「あのムービー」とは、現在公開中のプレー動画のこと)
高校2年生まではベンチ外で練習の紅白戦ですら、私だけ何故か出してくれない日々を送ってました。
毎日送り迎えしてくれてる母にもう一度自分のプレーを見せて少しでも親孝行したくて高校3年生の時に自分を奮い立たせました。
もちろん最初は試合に出ることもなかったですが、ベンチには入るようになって、徐々に5分10分15分そして、25分の自分の出場時間を増やして行きました。
そんな中、あれは高校3年生の全国クラブユース準々決勝サンフレッチェ広島戦でした。
現在、公開中のプレー動画(Instagram / Twitter)
クラブユース史上1番激しい試合と言われるほどのゴールラッシュで、後半2-1のビハインドで残り25分で途中出場しました。
監督からは"ここからはお前の時間だ!好きなようにプレーしろ"と言った感じの言葉で背中を押されました。
出場直後味方が一点返し2-2に
そして、後半残り5分で3-2の勝ち越しゴールを決めた時の瞬間です。
夏の暑い大会は我々は慣れてなく、体力的にも限界で延長戦を戦える体力がないのは誰もが感じてました。
私は左利きで、私のことを知ってる人であれば誰でも右足のシュートは下手なのは知ってます。
ですが、気持ちで押し込んだ奇跡のゴールでした。
ですが、世の中そんなに甘くはなく、ロスタイムに同点ゴールの3-3で延長戦へ。
そのまま逆転され夏の全国大会は終わりました。
ですが、あのゴールがキッカケで自分に自信がつきましたし、もう一度サッカー選手を目指そうと思った瞬間でもありました。
Q
ドイツサッカー遠征事業についてお聞きします。
この事業の一番の目的は何でしょうか。
A
ドイツサッカー遠征事業を立ち上げた目的は、子供たちに世界は広く、日本の常識は海外では常識ではないことを感じてもらうことです。
聞いたことを鵜呑みにするのではなく、自分の目で見て実際に感じたことが真実だということを知って欲しいことです。
サッカー遠征をして、サッカーとしての経験ももちろんですが、この事業はある意味子供たちの学校のような、海外研修みたいに色々な経験をしていただけたらと思ってます。
Q
この事業を始めたのは、やはり、中川さん自身の、選手時代の体験なども関係していらっしゃるのでしょうか?
A
きっかけはもちろん私自身が小さい頃から長い間サッカーと向き合ってきたので、その経験を少しでも還元したいという気持ちで立ち上げました。
小さい頃から度重なる怪我で多くのチャンスを逃してきました。
毎日全力でプレーすることを常に考えてましたが、それに耐えられる体作りやリカバリーが不十分でした。
今後はサプリメント会社とコラボして何かコンディションを整えるものを商品化できたらと思ってます。
Q
趣味でブログを書いていらっしゃいますが、こちらの調子はいかがでしょう。かなり儲けていらっしゃいますか?(笑)
ブログはコロナが始まり、コロナで多くの方が海外旅行できないので、少しでも旅行気分を楽しんでもらいたいと思い始めました。
最初はブログでお金を稼ぐことを考えてました。
なので最初はどうやったら収益化できるのかに重きを置いた記事になってました。
そういった記事ってやはり稼ぐことはできないんです。読者の方は気付くので、そもそも読もうとしてくれません。
もちろん今でもブログでお金を稼ぎたくないといえば嘘になりますが、それよりも今はもっとドイツのことを知ってもらったり、多くの方がドイツに来たいと思ってもらえるように日々試行錯誤しながら記事を更新してます。
まずは読者の方に私のブログを知ってもらって、楽しんでもらいたいことに重きを置いてます。
ある読者の方はブログを読んで勉強してドイツのサッカーチームに合格できたとご連絡もきました。また観光地やホテルの参考にさせてもらってますなど、そういったお声がこのブログをしていてよかったなと感じます。
質問に戻りますが、ブログでの収益はほぼなく、赤字です笑
ですが、ブログを始めたことで良かったことは
▪️文章を書く能力があがる
▪️まとめる力がつく
▪️多くの方に自分を知ってもらえる機会がつくれる
ブログは自己投資には間違いなくいいものだと私は思います。
Q
先日、コロナワクチンを二回打ったということですが、ドイツではもう多くの人がワクチンを打ったのでしょうか。副反応などは大丈夫でしたか?
ドイツではかなり多くの方がワクチン接種が完了してます。
ワクチンを打っていないと、暮らしづらい政策が打ち出されてる為、打たざるをえないといった感じです。
例えば、今までschnelltestと呼ばれる無料で簡易的なテストで良かったのですが、これからはお金をかけてPCRテストでないと店内でカフェや食事が取れなくなります。
私はファイザーバイオンテックを打ちました。
1度目は打った腕が筋肉痛みたいに重い感じだけでしたが、2回目は腕の痛みと合わせて、微熱と頭痛、首痛、後は打った腕が赤く腫れ上がりました。
今は問題ないですが。
中川様、この度はご協力、ありがとうございました!
中川雄貴氏のSNSはこちら(Twitter / Instagram / Blog)です。
現在、中川雄貴氏のプレー動画公開中(Instagram / Twitter)
中川雄貴氏の新プロジェクト「Samurai Germany」では、ドイツサッカー遠征を行うチーム様を募集しています。(U-11,U-10 / 7対7 / ドイツ大会2022)あわせて、スポンサー様、ホームページパートナー様を常時募集していらっしゃいます。お問い合わせは、中川雄貴氏まで。
中川雄貴 PROFILE
【サッカー歴 】
日本:
新十津川町サッカー少年団 - 滝川FC - コンサドーレ札幌U-15, 18
ドイツ:
FSV Frankfurt U-19(ユース1部) - Victoria Aschaffenburg(4部) - Schalke 04 2軍 (4部)- BSV Rehden (4部)- SV Gonsenheim(5部)
【代表歴】
日本代表 : U13 - U15
北海道代表: U12 - U15
千葉国体出場(2010年)
【ドイツでの成績】
ブンデス1部リーグの下部組織の練習参加したチーム数は日本人歴代1位
ブンデスリーガーu19 日本人得点ランキング1位 (11得点シーズン)
レギオナルリーガー4部 日本人得点ランキング2位 (10得点シーズン)
【今の活動】
日本食のコック
FC バサラマインツ マーケティングマネージャー
ドイツサッカー遠征事業 "サムライ ジャーマニー"
イラスト作成:Masami Teshigawara
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