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海外女子サッカー・加藤みづほ選手インタビュー2 ~ドイツで活動する加藤選手に久しぶりの日本や、現代女子サッカー界について聞いてみました~ 聞き手/HIROHIRO

今回は、ドイツ・ボーフム所属、加藤みづほ選手インタビュー第二弾です。加藤選手に久しぶりの日本や、ドイツサッカーについてお聞きしました。(このインタビューは、2022年5月にメッセージにて行われました。
第一回目のインタビューはこちら

Q (HIROHIRO) 
2021年末、2年ぶりに日本に帰国なさいましたが、久しぶりの日本でのお正月はいかがでしたか?

A (加藤選手)
海外生活も7年目になりますが、年に1度は必ず帰国していたので、実は2年振りに帰国するということは初めてで。渡航当日すら帰国する実感が湧きませんでした(笑)

でもやはり、日本で家族と過ごせた時間は心身共に何よりも有意義なオフとなりました。

(2022年12月、日本に一時帰国)

Q 
加藤選手のお家では、大晦日におせち料理を召し上がるんですね。これは、昔からですか? どういう理由ででしょう。
Twitterにて加藤家のおせち料理を見ることが出来ます。2021年末、加藤選手は大晦日におせち料理を召し上がりました。


いえ、たまたまです。
大晦日に御節を食べたのは人生で初めてですよ(笑)

私もさすがに驚き「え?今日なん?!」と思わず母にひと言。でも、その場にいた父も兄も細かいことは気にせず。加藤家はいつも大胆です(笑)

(日本のご住所は、香川県に引っ越しをなさったそうです。)

加藤選手が召し上がった香川県のうどん

Q 
帰国してから2週間の隔離生活はどうだったのでしょう。アスリートにとっては、かなりつらい時間ではないかと思ったのですが。
(2021年12月、海外から日本に入国する人はすぐに自由に行動ができるわけではなく、二週間の隔離生活が必要でした。)

A 
イタリア、ドイツでもこれまで幾度となく2週間の隔離生活をしましたが、正直日本での隔離生活が一番キツかったですね。

規制が厳しかったのもありますし、日本に帰ってきたのに部屋からも出ることすら出来ない…という精神的な面で。

隔離施設が用意してくださったお弁当を3食いただいておりました。食べて、寝る。1週間以上は時差ボケと戦いながら過ごしていましたね。

トレーニングとかは敢えて全くしませんでした。シーズンオフに入ってましたし、気持ち的にも完全オフモードに切り替えてましたよ。

ドイツのカフェにて

Q 
昨年は、ケルンからの指導者、クリスコーチとサッカースクールをしていらっしゃいましたね。どんな内容なのでしょう。(
クリスコーチとのスクールの様子はこちら


私が住んでいるデュッセルドルフという街は【リトル東京】と言われているほど多くの日本人が在住しています。日本人の子どもたちを対象に週に一度、ケルンからプロのコーチに指導してもらっていました。

私は子どもたちとクリスコーチの間にはいって、通訳をしながら練習を進め、また私自身もクリスコーチから指導者として多くのことを学ばさせて頂いていました。

子どもたちにとっても、そして私自身にとっても学びが多く凄く貴重な時間でもありましたが、残念ながらクリスコーチとのスクールは終了しました。
また機会があれば、と私は思っています。

Q
今シーズンも残りわずかとなりました。ボーフムでの今シーズンはどんな印象でしたか?

A 
クラブとしてはリーグ優勝、昇格に向かって戦っていました。全ての試合、負ける気がしなかった。

前期を11勝4分無敗で折り返し、後期にはいって上位3チームでの直接対決に1分1敗と勝ち点を重ねることができず、昇格を逃してしまいました。残り2節を残した現時点で、古巣でもある1.FCケルンが無敗でリーグ優勝を決めた。

こうしてシーズンを振り返ると、凄く悔しいですね。昇格したかった。

監督が特に、かなりの負けず嫌いで本当に熱い人で(笑)

日々の練習から「勝ちに拘れ」と常に口にしていました。
なので練習のミニゲームでも毎回、勝ち点制度があって(勝利チームの選手それぞれが勝ち点3を獲得し1ヶ月間、個人で勝ち点を競い合う)。

勿論、ボーフムの選手も負けず嫌いの集団なので、練習から「戦い」でしたし熱くなり過ぎて口論になることも度々ある。

日々、高い集中力を保ち、いい緊張感でトレーニングできていたことが今シーズンの黒星は1試合のみに繋がったと思います。

すでに昇格の可能性はない状況ですが、チームとして残りの試合ももちろん勝ちに拘ります。

(以下は、スポンサー様である「SABI & GARI」にて)

(トレーニング中の加藤選手)

Twitter上でトレーニング動画を見ることが出来ます。 
逆立ちの練習も、毎日していらっしゃるそうです。

Q 
最近は、女子サッカーでは、スペインのバルセロナが大変話題ですね。加藤選手は、バルセロナ女子に対して、どんな印象でしょうか。

A 直感的には「バロセロナと対戦がしたい!」と試合を観ながら思ってましたね。

近年、特に欧州では女子サッカーが著しく発展していると思います。

チャンピオンズリーグでの9万人を超えた観客数には私も驚きましたが、それと同時に「女子サッカーにも夢がある!」と嬉しい感情が湧きました。

(編集注 バルセロナ女子は2022年3月30日に行われた女子欧州CL準々決勝レアル・マドリード戦でカンプノウに9万1553人を集客し、大変話題になりました。
その後、4月に行われた女子欧州CL準決勝第1戦ウォルフスブルク戦では9万1648人を集客し、更に話題になりました。
このときの加藤選手のツイートはこちら


加藤選手、お忙しい中、この度もご協力ありがとうございました! 
今後の更なるご活躍を期待しております!!
加藤選手のSNSは以下の通りです。皆様、是非ご覧ください。

Twitter / Instagram / Youtube / HP 

加藤みづほ選手プロフィール  

愛知県刈谷市出身。福井工大福井高、大阪体育大を卒業後、単身で渡独。
1.FC ケルンで3シーズンを経て、イタリア UPC タヴァニャッコへ。その後、再びドイツへ戻り現在はボーフムに所属中。
クラウドファンディング女子サッカープレイヤー。無名選手から世界で活躍する女子サッカー選手へ。
サッカーを通して、日本と世界を繋げられる存在を目指します。


聞き手・HIROHIRO
(Teck-Teck World 代表)
https://teck.tokyo/

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