見出し画像

ビザ取得のための、IELTS 対策

こちらの記事 でも書いたように、イギリスで就労ビザを取得するには、最低限の英語力の証明が必要 です。

一般的に、この証明には IELTS のテストスコアを使います
TOEIC や TOEFL のスコアは使えないので、注意しましょう。

Common European Framework of Reference for Languages (CEFR) の基準で B1 レベル以上の英語力が必要で、IELTS の場合、以下の条件を満たす必要があります。

・ IELTS for UKVI Academic もしくは IELTS for UKVI General Training のテストスコア
・ 全セクション(Listening, Reading, Writing, Speaking)でバンドスコア 4.0 以上を取得

以下、詳しく見ていきます。


IELTS と IELTS for UKVI

IELTS は、日本英語検定協会が運営する IELTS と、ブリティッシュ・カウンシル / IDP: IELTSオーストラリア / ケンブリッジ大学英語検定機構で構成される IELTS SELT Consortium が運営する IELTS for UK Visas and Immigration (IELTS for UKVI) の2種類あります。

就労ビザで使えるのは、IELTS for UKVI のみです。

IELTS と IELTS for UKVI のテスト形式に違いはありません
内容や形式、難易度、採点方法は全て同じです。

ただ IELTS for UKVI の受験会場は、英国内務省が認可したテストセンターに限られており、日本では 東京と大阪の2箇所のみ となっています。
当日は会場で指紋を採取され、顔写真も撮られたりして、厳重な管理体制となっています。


IELTS for UKVI Academic と General Training

IELTS にも IELTS for UKVI にも、AcademicGeneral Training の2種類のモジュールがあります。

それぞれの目的は以下の通りです。

Academic: 英語圏への留学(大学、大学院等への入学)申請向け
General Training: イギリス、カナダ、オーストラリアなどの国での移民申請向け

しかし実際のところ、2つのモジュールではかぶっている問題が多く、全セクション(Listening, Reading, Writing, Speaking)で異なる問題が採用されるのは以下のみです。

Reading セクションの大問 1, 2
Writing セクションのタスク 1

上記の異なる問題の難易度的には、General Training モジュールの方が簡単なのですが、正解数とバンドスコアが公開されている Reading セクションを見てみると、General Training の方が Academic よりも多くの問題に正解しないと、同じバンドスコアを獲得できないのです。

なのでどちらが難しいかは一概には言えないのですが、私は General Training モジュールの方を受験しました
就労ビザ取得目的の人は、General Training を選択するのが一般的です。


受験方法(筆記かコンピュータか)

IELTS for UKVI には、筆記受験 コンピュータ受験 の2種類あります。

私はコンピュータ受験一択だったので、そちらを予約しました。
以下の通り、結果が出るまでのスピードもコンピュータ受験の方が早いです。私は受験から5日目に、結果をもらいました。

筆記(紙と鉛筆)受験: 結果が出るまで 13日
コンピューター受験: 結果が出るまで 3-5日


IELTS の勉強方法 〜模擬問題編〜

受験予約をすると、ブリティッシュ・カウンシルからメールが届いて、Road to IELTS というオンラインツールが、無料で使用できるようになります。

ここにある問題が過去問なのか、ただの練習問題なのかは不明ですが、とても充実しているので、IELTS の問題に慣れるだけなら、ここで十分だと思います。

Listening, Reading セクションであれば、時間を計りながら模擬問題ができて、その場で自動採点してくれます。
Writing セクションについては、バンドスコア毎の模範解答が掲載されています。

もちろん、General Training と Academic の両方が用意されています。

ただブリティッシュ・カウンシルが提供しているものは、受験予約をしてからでないと利用できないので、それまでは以下のサイトを利用していました。

こちらも内容、機能については、ブリティッシュ・カウンシルが提供している Road to IELTS とほぼ同様で、無料で使えます。


IELTS の勉強方法 〜Writing セクション編〜

IELTS の Writing セクションは独特で、自習するにしても、何が点数が高い解なのか、自分では判断できない部分が多いです。

そこで最低1回は、3rd party の機関に練習問題の採点を依頼するのが良いと思います。

私は IELTS-Blog という老舗のサイトを利用しました。
有料ですが、やった価値は十分にありました。


役に立った参考書

IELTS 用の参考書として購入したのは、以下の2冊です。

・ 旺文社の「実践 IELTS 英単語 3500
ブリティッシュ・イングリッシュで使われる英単語が学べるので、私的には必読書でした。
渡英した今でも、この本を使って勉強しています。


・ 旺文社の「実践 IELTS 技能別問題集 スピーキング
Speaking セクションは General Training も Academic も同一なので、参考書も共通です。
試験の時に使える「ちょっとしたコツ」が学べます。


バンドスコア 4.0 の感覚

こちらの記事 で書いた通り、私はもともと英語に苦手意識があったので、このボーダースコア 4.0 をクリアできるか不安でした。

しかし実際の感覚としては、英語がどんなに苦手な人でも、事前に模擬問題集を一通り問いていれば、問題なく取れるスコアだと思います。


以上、IELTS 対策についてでした!


テックウーマン より

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?