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「ミラーワールド」実現に必要な技術

「場所」や「モノ」のデジタル化

第1フェーズ
インターネット。ここでは「情報」をデジタル化しました。百科事典だったり、飛行機のフライトスケジュールもそう。あらゆる情報が検索可能になったわけです。
第2フェーズ
フェイスブックやツイッターをはじめとする、SNSです。これがデジタル化したのは、我々の「人間関係」や「行動」でした。
第3フェーズ
「ミラーワールド」「場所」や「モノ」のデジタル化
現実空間に、まるで鏡のようにあらゆる情報が映し出される世界。
例えば、空間に手をかざしてさっと振るようにスワイプするだけで、時間をさかのぼってその場所に以前にあったものを呼び寄せる。3次元空間に時間の要素を加えた、4Dの世界。
あるいは、カメラマンが「2つのビルの間から、朝日が昇る瞬間」を撮りたいとします。「明日、そういう風景が撮れる場所はどこ?」といった検索も可能になるでしょう。

情報登録の変化

グーグルマップで場所の検索を例に挙げるとこれまでは、誰かがあらかじめそれらの情報を登録しておく必要がありました。

しかし、ミラーワールドにおいては常にAIが認識し、自動で登録してくれるため、その必要がありません。このように、AIが自動認識して現実世界の情報を登録していく考え方は、検索エンジンの発展過程と似ています。

SNSの「次」を制するのは、ゲーム会社!?

まずは多くの人が遊びたがるゲームから始まり、それが仕事など他の用途にも使えると分かり、どんどん広まっていく。こんな展開は大いにありうると思います。

Pokemon GOを運営しているナイアンティックは、ミラーワールドの分野で頑張っている筆頭プレイヤーの一つですね。

ミラーワールドの実現に必要な3つの技術革新

1. ハードウェア
SNSの時代には、スマートフォンというハードウェアが非常に重要な役割を果たしました。ミラーワールドが一般的になるためには、安価で性能の良い「ARスマートグラス」が必要。
2. 安価なAI
スマートグラスについたカメラで、「ここにランプがある」「ここにあるのは机だ」と周囲のものを認識しつづけるためには、AIが欠かせません。
3. 5G
そうしたAI処理は、ある程度はデバイス(スマートグラス)上でも行われますが、多くはクラウド上で処理されることになるでしょう。
そうすると、インターネット接続も今よりもっとよくなる必要があります。5Gのような、高速・大容量の通信規格が求められます。

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