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元CEOが語る:ゴーストライティング事業で年商1億6000万円を実現した方法
個人的な持株会社を立ち上げ、複数の小規模ビジネスを展開するという新しいビジネスモデルが注目を集めています。今回ご紹介するAlex Liebermanは、大学在学中にニュースレターを立ち上げ、1億6000万円で売却した後、新たなチャレンジとしてこのモデルに取り組んでいます。彼が最初に立ち上げたゴーストライティング事業は、わずか数ヶ月で年商1億6000万円を達成。CEOを採用して事業を任せ、自身は新規事業の立ち上げに注力するという独自の戦略で成功を収めています。5-10年で12以上の企業を傘下に収めることを目指す彼の戦略と、そこに至るまでの道のりを詳しく見ていきましょう。
大学寮から始まった起業家としての第一歩
Alex Liebermanの起業家としての journey は、大学時代にさかのぼります。ミシガン大学で経営学を学びながら、当初は多くの学生と同じようにウォール街での仕事を夢見ていました。しかし、大学3年生の時に46歳で突然他界した父親の死がきっかけとなり、人生観が大きく変わることになります。
「毎日が最後かもしれない。自分の価値観に合った、充実感のある時間の使い方をすべきだ」
この気づきは、その後の8年間の人生を導く重要な指針となりました。
Morning Brew の成功とその後の模索
大学卒業後、憧れのトレーダーとしてウォール街で働き始めましたが、その仕事に充実感を見出せませんでした。一方で、副業として始めたMorning Brewの仕事には大きなやりがいを感じていました。Alexはこう振り返っています:
「朝6時から夜9時までの本業よりも、夜9時から深夜までのMorning Brewの仕事の方が、はるかに情熱を感じていました」
わずか3万人の購読者で収益もゼロの状態でしたが、ビジネスとして成功させられるという確信があり、フルタイムの仕事を辞めてMorning Brewに専念。その後、Morning Brewは従業員200人、年商120億円の企業へと成長し、2020年10月にAxel Springerに売却されました。
個人持株会社という新しい挑戦
Morning Brew売却後、約6ヶ月でCEOを退任。その後の12ヶ月間は、起業家がよくする典型的な「意味探し」の日々を送りました。ストイシズムについて読書をしたり、愛犬と長い散歩をしたり。その過程で、自分が本当に情熱を感じる要素が見えてきました:
他の起業家との交流とメンタリング
ストーリーテリングとセールス
コンテンツ作成
ビジネスの初期段階での関与
これらの要素を活かせる形として、個人持株会社というモデルにたどり着いたのです。
Story Arb:最初の成功事例
個人持株会社の最初の事業として立ち上げたのが、B2B向けエグゼクティブのゴーストライティング事業「Story Arb」です。立ち上げ方法は極めてシンプル。TwitterでB2B向けゴーストライティングサービスのニーズを探るツイートを投稿し、25件のDMを受信。これで需要を確認し、その後ライターを確保してマッチングを始めました。
現在の事業状況:
顧客数:12社
月額料金:112万円/社
年間売上:約1億6000万円
従業員:正社員2名(CEO、コンテンツストラテジスト)
フリーランスライター:3名
利益率:30-35%
プロダクトマーケットフィットの定義
Story Arbでは、以下の2つの指標でプロダクトマーケットフィットを判断しています:
現在の顧客の50%以上が、自身の評判をかけてでもStory Arbを他者に推薦できること
平均顧客維持期間が10ヶ月以上であること
業界の平均的な顧客維持期間が3-5ヶ月程度であることを考えると、これは野心的な目標設定といえます。
CEOの採用と評価基準
各事業を任せるCEOには、以下の「教えることのできない資質」を重視しています:
仕事に対する強い没頭性
優れた批判的思考力
価値観の一致
強い労働倫理
報酬面では:
基本給:年間1600万円〜3200万円
株式:10-50%
四半期ごとの利益分配
インサイト
この事例から学べる重要なポイントは、まず起業における「リスク」の捉え方です。多くの人が起業を「大きな賭け(leap of faith)」と考えがちですが、Alexは「川を飛び越えるのではなく、一つ一つの石を慎重に渡っていく」というアプローチを提唱しています。
現代のデジタルツールを活用すれば、最小限のコストでアイデアを検証することが可能です。例えば:
まずはツイートで反応を見る
反応が良ければスレッドに発展
さらにニュースレターへ
最終的に動画コンテンツへ
このように段階的にアプローチすることで、リスクを最小限に抑えながら、ビジネスを成長させることが可能なのです。さらに、複数の小規模ビジネスを展開する個人持株会社モデルは、起業家としての経験と強みを最大限に活かしながら、スケーラブルな成長を実現する新しいアプローチとして注目に値します。
そして、彼のビジネス展開における「製品としての起業家」という考え方です。持株会社の代表として、各事業とCEOに対して明確な価値提供ができなければ、優秀な人材の確保も適切な株式保有も難しくなります。この視点は、スタートアップエコシステムにおける新しいリーダーシップのあり方を示していると言えるでしょう
もっと詳しく知りたいという方は、ぜひソースの動画もチェックしてみてください!
https://www.youtube.com/watch?v=nzVcbrLl9VU
「英語だからわからないけどこの人のストーリーを知りたい」などありましたら、ぜひコメントください!