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音楽×TikTokで月収1億円を実現したインディーアーティストのマーケティング術

俳優としてのキャリアを持つConnorと、マーケティングの才能を持つBriannaは、TikTokを活用し、従来のレーベルに頼らない音楽ビジネスモデルを確立しました。彼らがどのようにして独自の表現方法を見出し、クリエイティブとビジネスの両面でブレイクスルーを実現したのか、そして年商10億円規模のビジネスを構築したのか、その戦略と成功の秘訣に迫ります。

TikTokで新しい音楽の届け方を確立

音楽業界では「ストリーミングでは稼げない」と言われていますが、それは楽曲の権利の80%をレーベルが持っているからです。Connor Priceは独立系アーティストとして、TikTokを活用した独自の楽曲プロモーション手法を確立し、月間6,000万ストリームという驚異的な数字を叩き出しています。

「100万ストリームで約64万円の収入になります。現在は月間6,000万ストリームを記録していますから、かなりの収入になりますね」とConnorは語っています。

さらに、YouTubeショーツでも大きな成功を収めており、2023年11月には1ヶ月で80万人の登録者を獲得。TikTokの人気動画をショーツに展開することで、新たな収益源を確立しています。

演技力を活かしたユニークなコンテンツ制作

6歳から俳優として活動してきたConnorの強みは、演技力を活かしたユニークなスキット動画です。1人で複数のキャラクターを演じ分け、ストーリー性のある面白い動画を作り出します。プロデューサー役、ラッパー役、そして変わり者の兄弟役など、それぞれのキャラクターが視聴者の心に残る存在となっています。

「TikTokでは、『曲を聴いてください』と直接的に訴えかけても誰も見てくれません。まずはエンターテインメントとして楽しめるコンテンツを提供する必要があります」とBriannaは説明しています。

動画制作のプロセスについて、「スクリプトは20-30分で書き上げ、撮影に1-2時間、編集に1-3時間かけています。2-3秒ごとに新しい展開を入れることで、視聴者の興味を途切れさせないよう工夫しています」とBriannaは語っています。

世界中のアーティストとのコラボレーション

大きなブレイクスルーとなったのが「Spin the Globe」シリーズです。地球儀を回して指した国のアーティストとコラボレーションするという企画で、最初の動画は公開当日に300万回再生を記録。その後シリーズ化され、Zambiaのアーティストとのコラボ曲は7,200万回再生を達成しました。

このシリーズを通じて、月間リスナー数89人だったZambiaのアーティストが100万人以上のリスナーを獲得するなど、世界中のアーティストにも大きな影響を与えています。

家族経営による効率的なビジネス運営

妻のBriannaがマーケティングとビジネス面を担当し、弟や義理の兄弟なども含めた家族全員でビジネスを運営しています。

「家族全員が前職を辞めて、私たちのチームとして働いています。コーヒーショップで一緒に編集作業をしたり、家事を分担したり。本当に家族経営なんです。ただし、家族間の小さな対立がビジネスに影響を与えないよう、常にコミュニケーションを大切にしています」とBriannaは語ります。

独立系アーティストとしての誇り

大手レーベルからの契約オファーも多数ありましたが、あえて独立系アーティストの道を選択。「私たちは選択して独立系でいるんです。他に選択肢がないわけではありません。自分たちのやり方を貫き、他のアーティストにも独立系での成功が可能だということを示したいんです」とConnorは語っています。

収益の多様化

主な収入源は以下の7つです:

  1. ストリーミング収入(最大の収入源)

  2. YouTube収入(5桁の月収を生み出す安定した収入源)

  3. ブランドタイアップ(6桁以上の高額案件も)

  4. シンク権(CM・映画での楽曲使用)

  5. パブリッシング権(ラジオ放送やカバー曲使用時の収入)

  6. マーチャンダイズ

  7. ライブ公演(現在はフェスティバル出演やポップアップショーに注力)

家族との時間を大切に

1歳の息子Judeとの時間を大切にしながら、ビジネスを展開。「新生児の時期はあっという間に過ぎてしまいます。写真を見返すと涙が出てくるほど。ビジネスに集中しすぎて、もっと一緒の時間を大切にすればよかったと思うことも」とConnorは振り返ります。

現在は午後3時以降は仕事を止めて、家族との時間を確保するよう心がけています。

将来への展望

現在はNetflixでの「Spin the Globe」シリーズ化や、独立系アーティスト向けのホームスタジオキットの販売など、新たなプロジェクトも計画中です。

「3-4年以内にカタログを80億円で売却することが目標です。ただし、その金額は控えめかもしれません。最近では、Bruce Springsteenが480億円でカタログを売却しているように、音楽カタログの価値は年々高まっています」とBriannaは語っています。

クリエイターへのメッセージ

「私たちの楽曲は全てDMCAセーフで、YouTubeやポッドキャストで自由に使用できます。クリエイターの方々に使っていただくことで得られる長期的な価値の方が大切だと考えています」とConnorは語ります。

成功の秘訣は相互補完的なパートナーシップ

ConnorとBriannaの成功の大きな要因は、お互いの強みを活かした相互補完的なパートナーシップにあります。Connorのクリエイティブな才能とBriannaのビジネスセンスが見事に調和し、新しい形の音楽ビジネスを確立しました。

家族やビジネスのバランスを取るため、定期的なデートナイトを設けるなど、夫婦としての関係も大切にしています。

今後の展開

独立系アーティストとしての道を貫きながら、さらなる成長を目指すConnorとBrianna。従来の音楽業界の常識にとらわれない彼らの挑戦は、これからも続いていきます。

特に「The Studio」と呼ばれる新しいコンテンツシリーズでは、Connorの俳優としてのコネクションを活かし、有名俳優をゲストに迎えた新しい形のエンターテインメントの制作も計画しています。

インサイト

音楽業界で成功するために、彼らは従来のレーベルやプロモーション方法に頼らず、TikTokを最大限に活用した独自の戦略を展開しています。

特に印象的なのは、単なる楽曲紹介ではなく、エンターテインメント性の高いスキットを通じて楽曲を紹介する手法です。Connorの演技力を活かし、複数のキャラクターを演じ分けることで、視聴者の興味を引きつけています。

また、Spin the Globe シリーズのように、グローバルなコラボレーションを通じて新しい音楽の可能性を追求している点も注目に値します。これは単なるマーケティング戦略ではなく、世界中のアーティストとの繋がりを生み出す革新的な取り組みといえます。

ビジネス面では、楽曲の権利を100%保持することで、ストリーミング収入を最大化しています。また、ブランドコラボレーションやマーチャンダイズなど、複数の収益源を確立することで、安定した事業基盤を築いています。

彼らの成功の根底にあるのは、家族経営ならではの強みです。それぞれの得意分野を活かしながら、ビジネスとクリエイティブの両面でバランスの取れたチーム運営を実現しています。

もっと詳しく知りたいという方は、ぜひソースの動画もチェックしてみてください!

https://www.youtube.com/watch?v=h4KFqL3z2fg

「英語だからわからないけどこの人のストーリーを知りたい」などありましたら、ぜひコメントください!

#TikTok #インディーアーティスト #マーケティング #海外スタートアップ #スモールビジネス

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