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「ITエンジニアと音楽家の両軸で生きていく」/ Haruさん/テックレジデンスメンバー紹介シリーズ#9

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もしあなたがIT人材で、コミュニティを持ちたい!テックレジデンスを知りたい!と感じているなら、
一番知りたいのはどんな人がいるのか?ということではないでしょうか。

各分野で活躍してるエンジニアやデザイナー、マーケター、ディレクターなど、多才なテックレジデンスメンバーを紹介していくこのシリーズ。

第9回は、医学系の大学院を卒業後、会社員としてエンジニアをしながら、音楽家としての活動もしているというユニークな経歴の【Haru】さんです。
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大学では教員免許を取得し、その後、医学系の大学院に進学。脳神経科学の分野で脳内の細胞を調べる研究をしていたという【Haru】さんですが、社会人のスタートはエンジニアでした。
また、幼い頃から音楽家になる夢を持ち、作曲や音源制作、ピアノ/ベース演奏など幅広く活動してきたとのこと。本業として医療や音楽の道には進まず、エンジニアを選んだのにはどんな経緯があったのか、大好きな音楽とはどのように関わっているのかについて伺いました。

医学研究、音楽活動を経てエンジニアになった理由

大学では理科の教員免許をとりました。音大の指揮科か作曲科を受験したかったけれど、親から「どうやって食べていくの?才能あるの?」と心配され...。音楽以外なら、かろうじて生物の分野に興味があったので、専攻して理科の教員免許を取りました。

大学在学中は、医学領域の大学院の進学も決まっていましたが、その間も音楽に熱中していました。音大の図書館で本を読んだり、本業の授業は単位の取れる最低限の回数しか出席せずにサークルのジャズ研で活動したり演奏の仕事をしたり...。
音大生やミュージシャンを目指す知り合いが増えるなかで、自分がこのまま大学院に進んで就職して、という人生で納得できるのか?と考えたとき、絶対後悔する、と思い2年間休学することにしたんです。

音楽でどこまでやっていけるかを試すため、一人暮らしをしてJazzライブや、クラブやラウンジのBGM演奏の仕事をしました。それだけでは家賃が払えなかったので、昼間は私立高校で理科の非常勤講師をし、二足の草鞋で生計を立てていました。

教員という仕事は面白い反面、ついつい授業の準備にこだわってしまうと睡眠時間が2,3時間という日々が続いてしまって...。
このままでは寿命が縮む、と思い、真剣に音楽と両立できる仕事って何だろう、と考え始めました。やはり、定時に終わり、年収も高いホワイト企業に勤めたいな、と思い復学し、その後の2年間は大学院に行って、新卒として就活を始めました。

就活を始めて、最初は自分の専門を活かせる製薬会社などを考えていたものの、いろんな業界を見ていくうちに、ITにいかないと時代に乗り遅れそうだな、というのを強く感じました。
普段自分のPCを使っているときですら、トラブルが起きたとき何も対応できていなかったんです。プロキシのエラーが出た時も、プロキシって何?とか、プリンタと繋ぐときのプリンタのIPアドレスを入力、と言われた際に、IPアドレスって何?とか。

日常生活で起きているいろんなことが見えてないような気がして、自分に理解できてない大きな物が身近に存在するということが、気持ち悪くてストレスにも感じていました。小学校でプログラミングが必修化される時代に、このままだと取り残されるかも、、という危機感と、自由で柔軟性のある働き方ができるエンジニアという職業が音楽と両立するのに最適なんじゃないか、という期待もあり、外資系IT企業に就職しました。

最初はサポートエンジニアという職種に就き、障害が起きたときに復旧させたり、原因を究明したり、バグを見つけたら開発部門と連携して直してもらったりという立ち位置にいました。様々な会社のインフラ環境に関わりながら、サーバーの基本的な知識やVirtual Machine(VM)、Kubernetes、Ansibleなどの技術を学びました。CCNP、RHCE(7&8)、VCP、CKADなどの資格も取得しました。

ただ、一社目では、サポートがメインで、開発スキルは独学やボランティアで身につけるしかなく、、エンジニアとして手に職をつけるにはプログラムを書いたり、新しい環境を設計構築したりしないと技術力が上がらないのでは、と思い始め、事業会社に行った方がいいと考え今の会社に転職しました。
元々は、考えていなかったエンジニアの道ですが、かなり時間の融通が効くので、やりたい音楽活動をする上ではやはり選択として間違っていなかったな、と感じています。

好きな音楽と本職ITの融合

エンジニアとして色々な技術を知る楽しさを感じつつも、本来やりたかった音楽活動も続けています。元々、クラッシック音楽の特にマーラーという作曲家がすごく好きで、高校時代オーケストラを聴いたり、大人になってからはウィーンのマーラーのお墓まで行ったりしていたので、その影響を受けながらジャズのコード理論を学んだということもあって、自分の曲でCDを出したときは、ジャズのセオリーでもってクラシックの交響曲を再現する、みたいなことをやっていました。

また、NFTでも曲を販売しているんですが、最初はブロックチェーンの世界に馴染みが無く、、テックレジデンスに入居して、まず最初にブロックチェーンのゲームを教えてもらって遊んでみました。その流れで仮想通貨の自動売買のbotを作ってみたりしました。朝起きて、寝てる間にbotが勝手に売買してくれた通知をチェックするのが楽しみでした。
テクレジメンバーに”Symbol(シンボル)”という仮想通貨のネットワーク上にできている日本のマーケット、COMSA(コムサ)を勧められました。
最近できたばっかりのマーケットだから、ここだったら作品数少ないから目立つかもしれない、と教えてもらって、試しに、昔鉛筆で書いたイラストを売りに出してみたら半日くらいで売れて。あ、売れた!みたいな感動がありました。

その後、NFTをちゃんと音楽でやろうと思い立ったときに、音楽だったらどんなプラットフォームがいいのかと、色々調べ、今はOpenSeaで販売しています。

↓↓【Haru】さんNFT音楽販売はこちら↓↓

https://opensea.io/collection/too-human-music

現状はNFTを購入する方の傾向として、音楽の趣味から購入しにくるんじゃなくて、最初からNFTに興味があって、アートなども買っていて、その流れで音楽も買おうかな、という方が多い気がしています。これからの課題としては、音楽好きな方にどうやったらNFTの販売に興味を持ってもらうか、という点です。いろんなイベントに参加して、クリエイターさんと交流する中でもNFTについてはまだまだ一般化するのは難しいよね、という話をよく耳にします。

最近、テクレジメンバーと日本円もクレカも電子マネーも使えない、イーサリアム等の仮想通貨のみで支払いが可能というクリプトバーに行きましたが、そういったところで作品を買って頂いたり、店内で流してもいいよ、と言ってもらえたりはしています。


テクレジメンバーと行ったドバイで演奏会を開催

2022年6月にテクレジメンバーとドバイに行き、現地で演奏会を開きました。
元々、海外は音楽目的でいくことが多かったんです。単純に旅行を楽しむだけ、というよりは、N.Y.の本場のジャズセッションに参加するために楽器を持って向こうで弾くとか、ウィーンに3週間滞在して、予めコンサートのチケットを全部予約しておいて音楽三昧したり作曲家の家を訪れたりするとか、目的ありきの旅行が多かったので、今回のドバイも、ただ旅行して楽しかった、じゃなく、なんとか音楽に絡めたものにできないかなと思っていました。

日本でもジャズライブを開催するとなると、まず、誰かと演奏をさせてもらって、そのきっかけでお店の方と知り合ってから...という人脈ありきの面があります。

今回のドバイでの開催も、日本での人脈をたどって知り合った方に現地の日本人駐在員コミュニティを紹介して頂いて、その方にほとんど手配していただきました。アフリカや中東などを旅しながら子どもたちに音楽教育を提供する活動をしている方で、その方のFacebookに、”今ドバイに居ます、ドバイ経由でアフリカ行きます”と書かれてあったので、”私も今度ドバイ行くんです。ドバイで演奏したいんですが、良い場所をご存じないですか?”とお聞きしたのがきっかけで、本当に運が良かった、人脈に恵まれていた、と思っています。

当日、現地の方が予想以上に沢山来てくださり、何十人か入る会場は、ほぼほぼ満席だったんです。一緒に住んでいるテクレジメンバーも目の前のテーブルに座ってすごく近い距離で聴いていてくれて、嬉しかったです。

自分のオリジナル曲をドバイという国で聴いてもらえたのは非常に嬉しかったし、貴重な機会でした。物販のCDも結構売れて。自分の作った曲を日本以外の地で聴いてもらい、気に入ってもらえたことが、まるで言語を超えて魂が伝わったような気がして、死ぬほど嬉しかったです。

いろんなところでテックレジデンスの方にはいいきっかけを貰えているなと思います。

↓↓【Haru】さんのTwitterアカウントはこちら↓↓

<インタビュー/ラインティング>株式会社papapa marketing

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