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「ブロックチェーンで金融業界を変える」/ Taiさん/テックレジデンスメンバー紹介シリーズ#10

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もしあなたがIT人材で、コミュニティを持ちたい!テックレジデンスを知りたい!と感じているなら、
一番知りたいのはどんな人がいるのか?ということではないでしょうか。

各分野で活躍してるエンジニアやデザイナー、マーケター、ディレクターなど、多才なテックレジデンスメンバーを紹介していくこのシリーズ。

第10回は、アメリカに会社を構え、金融業界を変えるサービス開発を進める、ブロックチェーンエンジニア暦10年の【Tai】さんです。
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ブロックチェーンがまだ日本で一般に浸透していなかった10年前からブロックチェーンのエンジニアをしている【Tai】さん。
デザイン思考を学ぶため、大学院へ進学し、在学中に友人と起業。アパレルデリバリーサービスをつくるも苦戦。その頃はまだエンジニアではなかったが、自分でモノづくりができないことに悔しさを感じ、プログラミングを独学で勉強し始める。
同時にビットコインについても学び始め、現在は、自身3社目となる会社にて、暗号通貨のローンに関するサービスを開発中。
日本にいながら、アメリカにいるメンバーとサービス開発を進める【Tai】さんに、現在のサービスを開発するに至った経緯や今後の展望などについて伺いました。

好奇心からブロックチェーンの道へ

ブロックチェーンに興味を持った最初のきっかけは単純な知的好奇心でした。

最初はオンライン上でビットコインの記事を読んで、知的好奇心が刺激されたのを覚えています。ビットコインって、コンピューターサイエンスや暗号論、ゲーム理論や経済など、異分野のものが融合してる技術で、ビットコインのこと学ぶといろんな分野のものを学べるので、それが面白い、と思ってハマっていきました。

色々と調べていく過程で、ブロックチェーン技術が今の金融システムを変える可能性がすごく高い技術だな、と確信しました。

今の金融のシステムは腐敗していて、上手く機能してない。健全に機能する金融のシステムを作りたいと考えています。2008年に金融危機が起きて以来、金融のシステムが上手く動いていないことは明らかなのに、結局改善されずに現在まできている。

当時は、政府が銀行に資金援助して救済しただけで、結局根本的には何も変わってなくて、 おそらくこのままでは、また同じような危機が起きるのでは、と思っています。根本的に新しいシステムを作る必要があって、その目標に向かって動き始めたという感じです。

現在は、暗号通貨のローンで貸し倒れが起きた際に、そのリスクヘッジができるようなサービスを作っています。

保険の仕組み自体は新しいアイデアでもなく、ブロックチェーン以外では既に存在するものなんですが、ブロックチェーン上で”スマートコントラクト”というコードを書いて、人間がほぼ介在することなくアルゴリズムだけでその仕組みが機能してしまう、という点に面白さがあります。

全世界で使えるサービスに

会社は、このビジネスの着想ができてから、2021年10月に設立しました。
数ヶ月前に資金調達も済み、もうすぐテストバージョンをリリースする、という状況です。

金融のサービスかつ、ブロックチェーン上のもの、という点で規制、サービス設計、開発などの面でチャレンジが多かったです。
さらに、ブロックチェーン上のサービスはバグが見つかっても、一度リリースしたら変更するのがすごく難しいんですよ。セキュリティの面もしっかりしておく必要があり、チャレンジングな部分でした。

ただ、僕らよりこの商品に力入れてるチームは他にはいないと思うので、そういう意味では、世界で一番早く動いているかなとは思いますね。

今、弁護士の方と話をしている最中なのですが、どの国でリリースできるか、というのはまだ不透明ではあります。会社もアメリカにありますし、当然、グローバル展開を考えています。

グローバル展開をするにあたり、信頼できる弁護士の方を見つけるため、結構時間をかけました。10社ほどの弁護士事務所と話をして、ようやく信頼できる方に出会うことができました。

優秀なエンジニアを世界中から採用

現在メンバーは4人いて、僕以外の3人はアメリカにいます。そのうち1人は、アメリカのビザを持っていなくて、普段はインドに、残りの2人はヒューストンとオースティンにそれぞれいますね。

時差があるので、ミーティングは朝しています。アメリカは夕方、インドは日本より3時間30分早いという感じです。

メンバー3人のうちの1人は、僕の共同創業者で、残りの2人は採用した人なんですよ。
コー・ファウンダーの人は、シリコンバレーにあるシードアクセラレータープログラムに僕が入った時に出会った人です。
彼と一緒に起業することを決めて、資金調達した後に採用活動をはじめて、残りの2人が入ってくれた、という感じですね。

2人のうち1人は共通の友達がいたんですけど、もう1人はLinkedInでメッセージがきて、採用に至りました。
ブロックチェーンのフルスタックエンジニアを見つけるのは難しいんですが、採用は上手くいっていると思います。プログラミングができて、金融の知識もあって、ブロックチェーンの知識もあるメンバーを採用するのは、かなりハードルが高かったので、結構時間がかかりました。

恐らく、野心家で、チャレンジしがいのあるビジネスであればあるほど、逆に採用は簡単になると思いますね。ビジネスは難しくても、優秀な人は集まってくれるかなと思います。

メンバーは皆、僕のやりたいことに共感し、面白いと思ってくれていると思います。


<インタビュー/ラインティング>株式会社papapa marketing

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